第4章65話:設備と内装
現在、私が立っている場所は玄関の
その玄関から、正面に廊下が伸びている。
廊下の先の突き当たり、右側に、リビングへ続く扉がある。
ちなみに、扉もチョコレート製である。
その扉をあける。
そこはリビングだ。
キッチンが地続きになっているタイプのリビングである。
テーブルが一つと、椅子が四つある。
なお、もちろん全てチョコレート製である。
リビングには二つの扉がある。
一つは、私が入ってきた入り口の扉だ。
もう一つは、奥の扉。
この奥の扉を開けると、廊下に出る。
廊下の左に扉が一つ。
廊下の右にも扉が一つある。
左の扉を開けると、トイレとなっている。
右の扉を開けると、洗面所、さらに進むと、お風呂にたどりつく。
「お風呂まであるのか……」
とクレアベルが驚愕する。
お風呂もトイレも洗面所も、生活には欠かせない設備だ。
なお、どうやって水を流すのかという問題だが……
まずチョコレートで作った
その貯水タンクから
これでチョコレート・ハウスの中でも、水が使える。
なお
チョコレート・ハウスを解体するときに、この地下タンクも解体すれば、排水は地中深くに埋まって、土に還るようになっている。
「水を自由に使えるとは……素晴らしい」
クレアベルが感激した。
井戸から汲まなくても、蛇口をひねれば水が出る……
というシステムは、驚嘆に値するものらしい。
「ただ、無限に出てくるわけじゃないですよ」
「そうなのか?」
「はい。水はなくなったら補充しなければいけません」
日本の
貯水タンクの水が尽きたら、水道が使えなくなってしまう。
今度、街にいったときは、大量の水を購入して、タンクの
さて、リビングに戻る。
キッチンの横に足を運ぶ。
キッチン横の通路の先には階段があり、二階に上がることができる。
私は、二階へと上がる。
二階には部屋が三つ存在する。
それぞれ、
私の部屋。
クレアベルの部屋。
アイリスの部屋。
……である。
私は、自室の扉を開ける。
自室に入る。
自室は、まあまあ広い部屋だ。
丈の低いテーブルを一つ。
ベッドを一つ。
サイドテーブルを一つ。
……などなどを家具として設置している。
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