きっと僕は支えてもらって生きてたのだろう

聖レポーター@色々連載中、予定

支えのない一日:朝

昨日、彼女に逃げられた。


いや、これだけだと語弊があるだろう。俺、桜井悠は昨日同棲中の彼女の佐々木希と喧嘩をしてしまい「もういい!出ていく!」と言われて逃げられたのだ。

「朝ごはんは…そうだ自分で作らないとなのか」

とりあえず作ってみよう、作ったこと無いけど。

「まずは目玉焼きを作ってみるか」

数分後、焦げて黒いところが目立った不細工な目玉焼きが出来た。

いかにもまずそうだ。幸いパンは普通に焼けたからそれと一緒に食べよう。そうしたら何とか食べられるだろう。

「…にがい」

正直まずかった。どうして希は美味しく作れるのだろうか。

才能?努力?分からなかったが今はただ、にがいご飯を食べるだけでいい。

「…洗濯ってどうやるんだ?」

なにか分からず何となくで洗濯機を回した。

「次は…掃除か、いや、皿洗いか?」

どちらが優先順位高いか分からなかったので取り敢えず掃除をしてみた。

数十分後、掃除が終わった。皿洗いに取り掛かろう。

「あれ、全然とれない、なんでだ?」

すこし考える…そうするとかつて希に言われたことを思い出した。

『ちゃんと水かけないと、よごれが落ちなくなっちゃう』

いま現在、水をかけなかったせいで汚れに苦戦をしている。しっかりと言われたことをやらないからこんなことになってるのかな。


「こんなずぼらな生活だから逃げられるのかな、はは…」

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