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鍋に味噌や塩を入れて味を整える。
「もちも食べる?」
「食べる」
薄明はすぐに言った。
白兎姫はかちかちに固まっているもちを薄明に木槌で割ってもらうと、その割れた餅を鍋に入れた。
輪切りにした大根や桜の花の形に切ったにんじん、それから食べやすい大きさに切った白菜。
ぐつぐつと煮たつ鍋からはとても美味しそうな匂いがした。
「あとは狼の群れに襲われたりもしたし、熊と戦ったりもしたね」
と白兎姫の作ってくれた鍋料理を食べながら(ほっぺたを大きく膨らませながら)薄明は言った。
「まあ、薄明ちゃんすごい」
と目を丸くしながら驚いた顔をして白兎姫は言った。
白兎姫はせっかく作った鍋料理にほとんど口をつけていなかった。
食べているのは薄明ばかりだった。
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