十ばかり舟つなぎたるや春の川

【読み】

とをばかりぶねつなぎたるやはるのかは


【季語】

春の川〈春〉


【大意】

10ばかり舟を岸に係留している春の川である。


【付記】

嘱目の句である。


日常的に船に乗っているひとは少ないことだろう。船がもっとみじかな乗り物になって水上交通が盛んになれば良いなとわたしは思う。


春の川の情景をよく映していると思う句があったので、それも併せて下に記したい。


【例句】

春の川を隔てて男女かな 夏目漱石


花見にと指す船遅し柳原 芭蕉


枯枝に烏のとまりたるや秋の暮 芭蕉

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