雨脚もまだ斜めなりはるのあめ

【読み】

あまあしもまだななめなりはるのあめ


【季語】

はるのあめ(春の雨)〈春〉


【大意】

雨脚もまだ斜めに降っている春の雨である。


【付記】

春の雨にはしとしとと降るイメージがあろう。しかるに寒さがぶり返すころは、強風にあおられて横なぐりの雨も降るようである。


【例句】

春雨の雨脚見えず海の上 芥川龍之介


横に降る雨なき京の柳かな 蕪村


木枯こがらしの地にも落さぬしぐれ哉 去来きょらい

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