警棒もつひとも過れりうめのはな

【読み】

けいぼうもつひともよぎれりうめのはな


【季語】

うめ(梅)〈春〉


【大意】

警棒を持つひともウメの花の前をよぎっていることである。


【付記】

いかめしい警官と匂やかなウメの花との対比に俳趣を認めたものである。


「ひとは自分が経験したことしたことしか書けない」という説を額面通りに受け取るとしたら、警察が主人公の小説などはめったに世に出ないだろうとわたしは思う。

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