初凧の世間を裂きて上りけり

はつだこのせけんをさきてのぼりけり

季語は「初凧」です。


凧が空気を切り裂いて勢いよく空に舞い上がっていく様子を詠んだものです。


この句に対しては、「世間を裂きて」という中七が抽象的であり、裂いていくものとして、例えば、自分の気持ちや感情などを詠んだ方が良いのではないかとのご指摘をいただきました。


ご指摘を受けて、確かに抽象的かなと思いました。

つい、こういう句を詠んでしまう傾向があるなと思います。

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