第4話 アサ・シンに秘められし能力

(前回までのあらすじ、変死体が一つ出ました)


とりあえずグラスを持ってみたが特に何も起きるわけもなく

変わらず鈍く日光を反射している。


―やっべー。わっかんねー。魔力なんてどうやってこの器に集めればいいのさ。


「あれ、アサ君どうしたのです?」


試験が終わったのかさっきのイカサマ猫又が話しかけてきた。


「もしかして、グラスの使い方が分かんないですか?

も~。しょうがないですね。

こうやって、グラスの中にはめ込まれているクリソタイル精錬魔鉱石を逆手に握って反対の手でグラスを持ってですね。

グラスに

ハージェスト30、!12”④13、20!って呪文を唱えて光に変換された魔力をチャージするんですよ」


ほえ~初めて知った。と関心のため息をこぼしつつ

はいやってみてくださいと渡されたクリスタルを左手に固く握り

右手に緩く持った魔盃グラスを天に掲げ。


ハージェスト30、!12”④13、20!」


・・・?

しかし何も起こらなかった。

発音が違ったのか?


ハージェスト30、!12”④13、20!」


もう一度唱えたがやはり何も起きなかった。


ハージェスト30、!12”④13、20ハージェスト30、!12”④13、20ハージェスト30、!12”④13、20ハージェスト30、!12”④13、20!!」


連発したがやはり何も起こらない


「なあ猫又。呪文が間違っているのか?」


「え?!そんなことはないと思いますが・・・

あっ!すいません解放の呪文を忘れていましたwww。」


えへへーと照れ隠しの笑いとともにまたグラスを渡された。


「なんだーー。そういうことかよー。

もー!人騒がせな奴め―!wwwwwww」


「すいませーーんwwささ。待っている人いますから

撃っちゃて下さい。『リュオード』ですよ」


猫又を肘でつつきつつ解放の呪文を唱えた


「そういや、連発して呪文唱えていないですよね?

魔力量によってはグラスが耐え切れず核レベルの大爆発起こすんでwww」


「え?」


ぎこちない動きで首をもたげると

クリソタイル精錬魔鉱石に入ったヒビから

ライトセーバーみたいな光が出ていた


「・・・・おい猫又」


「はい。・・・・・・・・・・・・・は?」


「俺たち助かるかね」


「・・・遺書は書いた方がよいのでは?」


「ああ。せめて骨は拾ってくれ」


「骨が残ったらいい方ですよ・・・」


「・・・」


「・・・」



「なあ、猫又」


「なんです?」


「なんで俺の名前知ってるん?」

どっかああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

ん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



とてつもない量の黒く禍禍しいエネルギーの柱が学園を覆い地を砕き天を破って

世界が滅びた。

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