第10話 王都探索 表通り

「狼の前で剣が真ん中で交わってて周りに先が尖ってる草みたいなのが掘ってある方の看板が冒険者ギルドで」

「その隣にある猫の前で羽根ペンが斜めにあって周りに先が丸い草みたいなのが掘ってある方の看板が商業ギルド」

「冒険者ギルドは隣の酒屋と繋がってるからよく冒険者たちが依頼を終えた後に打ち上げとか夕飯とかで立ち寄ってる」

「商業ギルドも隣の雑貨屋と繋がってるの。基本何でもあるから冒険者たちも道具とか買いにくるよ。もし買いたいのがあったらまずはココに来るといいかもね」

「へぇー…凄いですね」

「建物大きいよねー多分合わせたら教会ぐらいの大きさあるよ」


「西の通りは冒険者達もよく通るから食堂とか宿とか鍛冶屋とかそういうのが多いんだ」

門が3つあるから区分けみたいにされてるのはゲームと一緒か?

早く冒険者になって毎日の勉強から抜け出したい。マジで学校かよ…

「どうかした?大丈夫?」

「あっ、えっと村には無かったお店とかもあって新しくて」

「そっか後輩くんは王都来たばっかりだもんね?分かんないことあったらお姉さんに何でも聞いてね」


「南の通りは住宅街とか市場とかが広がってて1番賑わいがある通りかな」

食材も肉や魚、果物などと広く扱っているのが分かる。こういう所は日本と違って村と都会で大きく違うよな。

「せっかくだし何か買う?」

「何があったりするんですか?」

「個人的にはアップルパイが気になるけど、って…ちょ後輩くん?」

「あそこの林檎系の所ですよね?行きましょ」

「いいの?」

「まぁ俺も喉乾いてたんで林檎サイダーを飲みたくなっちゃって」

「そう言うなら行こうかな」

「アップルパイと林檎サイダー1つずつお願いします」

「はーい」

「アップルパイ美味しいー」

「林檎サイダーも林檎と炭酸のシュワシュワがパチパチと弾けて美味しい」


「で東の通りには家具屋さんとかカフェなんかもあったり、個人で経営しているお店とかが多め。たまにお休みの日に探索とかするのも面白いよ。東の通りは西と南の通りよりもゆっくり出来る場所って感じかな?」

「ちなみに孤児院とか協会はここ東の通りになるね」


「であの北の方にあるのが王城と貴族街あんまり行くことは無いだろうけど、これで王都のことざっと紹介出来たかな?」

「はい。今日はありがとうごさいました」

「うんうん、私も楽しかったから」

「じゃ、勇者くんまたね」

「はい」


さてと

「レト」

と呼ぶ

「にゃー…」

と姿を表し、撫でろと近寄ってくるレトを抱き抱え顎下を擽るとゴロゴロと喉を鳴らす。

ずっと俺の隣を歩いたり、フードの中にいたレト。

「王都は基本的にあんましゲームと変わってない…まぁせいぜい店が少し違ったりというか知らない店があるくらい?」

「裏にも行きたいが金が無い」

裏は全てが高いし俺も変装しないとヤバいからな。まぁその分、偶に良いものが売ってたりもするし。

「だから金策ストーリーやろうかな」

連続ストーリー 宝物庫の王様 を…



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