⑥表紙を作成する
表紙には、表紙・背表紙・裏表紙・中表紙の4種類があります。
通常、表紙・背表紙・裏表紙は1枚の表紙データとして作成します。
中表紙は本文データになるので、1ページ作成したあと⑤で作った本文データと結合します。
どちらも使うのはデザインエディタアプリの「Canva」です。
順にご説明します。
1)表紙・背表紙・裏表紙を作成する
まず、カンバスサイズを計算しましょう。
表紙と裏表紙のサイズは文庫本の場合縦148mm、横105mmです。背幅(本の厚み)が10mmの場合、縦148mm、横105+10+105=220mmのカンバスを作成します。
背幅は、本文用紙とページ数で決まります。多くの印刷会社さんでは、自社のウェブサイトに背幅の計算の仕方が掲載されていたり計算ツールをご準備されていることが多いので、そちらを参考にしてください。
カンバスができれば、あとは自由にデザインします。Canvaには高品質な無料のテンプレートや素材があるので、そちらを仕様しても良いと思います。
と言っても、自分ですべて行うのはかなり慣れが必要ですよね。そんなときには、下記のような方法でデザインすることもできます。
◎デザイナーさんに依頼する
ココナラやBOOTHなどのスキル販売サイトで、「同人誌表紙 デザイン」などで検索すれば、デザイナーさんが出品されているスキルがヒットします。
自身の作りたい小説本のイメージに沿うデザインをしてくれそうなデザイナーさんに依頼してみましょう。わからないことは質問し、最初の全体のイメージや小説のイメージを共有しながら作ってもらいます。これをフルオーダーと言います。
ほかにもセミオーダーがあります。デザイナーさんが用意されているテンプレートを加工することなどが多いようです。フルオーダーよりも価格はおさえられます。
◎テンプレートを購入する
BOOTHなどでは、同人誌の表紙用にテンプレートを頒布されている方もいます。そのようなテンプレートを購入し、色味や画像を差し替えて自分で表紙を作成するのもひとつの手です。
◎同人誌の表紙を画像検索して参考にする
イチからデザインを考えるのは難しいので、他の方が作られた表紙のデザインを参考にしましょう。そのまま流用するのは剽窃にあたる可能性がありよくないので、あくまで参考程度にしておくことが大切です。
表紙は本の顔でもあるので、じっくり、楽しみながら作ってみてください!
ああでもない、こうでもないと試行錯誤するのは楽しい作業ですよ。
作成できたら、Canva上で「ダウンロード」からPDFデータで書き出して、ファイルの「nyuko」フォルダに保存しておきます。
塗り足しが必要な場合は書き出しのときに「トリムマークと塗り足し」にチェックを入れておいてください。
2)中表紙を作成する
カンバスサイズは縦148mm、横105mmです。
中表紙を作る際、私はよく商業出版されている文庫本の中表紙デザインを参考に作っています。
飾り枠があるものが多いですが、それはCanvaの素材から探して、良いなと思ったものを使っています。
こちらも作成できたら、PDFで書き出しておいてください。後ほど入稿データを作る際に、本文データと結合します。
以上で表紙が完成です。
次は目次と奥付を作成します。
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