③台割を作成する

 次に台割を作成します。


 「制作の手順」でもお伝えしたとおり、台割は本の設計書です。どのページにどのコンテンツがあるか、それをまとめておきます。これがあると、あとで本文データを作成する際に迷わなくてすみます。


 私の新刊「カーニヴァルの乙女」の台割は、下記のような形です。

 =====

 表1(左):表紙

 表2(右):白

 本1(左):中表紙

 本2(右):白

 本3(左):目次

 本4(右):白

 本5(左):第1章はじめ

  ↓

 本82(右):第2章はじめ

  ↓

 本175(左):第3章はじめ

  ↓

 本246(右):本文終わり

 本247(左):白

 本248(右):あとがき

  ↓

 本251(左):あとがき終わり

 本252(右):奥付

 表3(左):白

 表4(右):裏表紙

 =====


 「表1」は本の表紙、「表2」は表1の裏面、「表4」は裏表紙、「表3」は裏表紙の裏面です。

 「本1」〜「本252」は本文データです。中表紙は、表紙をめくった次のページにある、タイトル名や著者名が書いてあるページのことです。

 「白」は白紙を表しています。

 「(右)」は右ページ、「(左)」は左ページのことです。

 小説本は縦書きなので、左ページから表紙が始まり、右ページに裏表紙がくるよう、白紙などを入れて調整します。


 上記のものは自己流なので、自分がわかれば手書きでも図表で起こしても大丈夫です。私も以前はExcelなどを使ってまとめていました。今はGoodnotes6などで手書きでまとめています。


 この時点で本文の長さがわからない場合、私は本文の文字数÷600をだいたいのページ数として算出します。10,000字の場合、10,000÷600=16.6666……なので、おおよそ17ページだな、という具合です。

 本文の長さは本文データを作成する際に変わる可能性があるので、その都度見直します。


 この台割を使って、次に印刷発注を行います。

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