第11話 本当の休日
気を失って、俺は庭に倒れ込んだ。目を開けるとそこには慶子ちゃんが心配そうに覗いていた。
「心配したんですよ。一人で何やってんですか。MPが少なくなっていくし、何も出来なくて」
パーティーメンバーのステータスをみてわかったそうだ。その時MPHP贈与lv1のスキルが生まれて、効率50%でMP10ずつ何回も送ってくれたそうだ。
「困っているひとを助けるために3回転移スキルを使った」
「もうバカなんですか」慶子ちゃんは泣いていた。
「パーティーメンバーが増えてまた減って…そんなことだと思ってました」
ステータスでトラブルに巻き込まれた女性とわかったそうだ。
「多分知らない方がいいタイプのトラブルと思います」何かろくでもないことが状態に書いてあったようだ。
「今日は休みましょう」そう言って支え合いながら家の中に入った。
まだ昼間だったが二人とも疲れて並んで眠った。
……。
目を覚ますと、慶子ちゃんが俺を見下ろしていた。正直びっくりしたが、もともと整った顔が少し疲れた感じで優しそうだった。
この子は黙っていればどこぞのモデルかなっていうくらいに顔とスタイルがいい。
「私のこと嫌いですか」
「いやそんなことはない。少し残念な性格だけど綺麗な子だなっ思ってる」
「私たち付き合いませんか」
「慶子ちゃんは、俺にはもったいないよ、同年代の性格のいいイケメンがほっとかないよ」
「キスしましょうか」
「ダメだよ、うううーん」
俺の唇は彼女の柔らかくて湿った温かい唇で無理やり塞がれた。
「うーうーうー」
チロチロ動く彼女の舌が、俺の唇を割って入ってくる。二人の舌が絡み合い、お互いの唾液が混じりあう。慶子ちゃんの濃い匂いが俺の鼻腔を犯してくる。二人の息は徐々に荒くなり、顔を離すと唾液が糸を引いていた。慶子ちゃんの耳が真っ赤になって、瞳は熱があるかのように潤んでいる。
俺の太ももに当たる彼女の股間が下着越しに熱く、湿り気を持っているのを感じる。
彼女は自ら、白いブラウスのボタンを順番に外してスルッと脱ぐと、身体を倒して覆い被さってきた。首に彼女の熱い息ががかり、俺が彼女の背中を撫でると、「はぁはぁ」と微かに声を漏らす。
身体を優しく抱き締め、自然とブラジャーのホックを外すと、慶子ちゃんのEカップは優にあるだろう乳房が柔らかくこぼれてくる。
彼女は身体を立てると、ブラジャーを肩から腕にずらして外した。
「恥ずかしいです」
「綺麗だ」素直に俺は掠れた声で言った。
「触って良いですよ」
「ああ」
彼女の大きくて白い乳房は、形がよく、小さめの乳輪の中心は上をつんと向いていた。右手て優しく触ると、身をよじって少し開いた口から白い歯が覗いていた。
「ゲイトさん大好きです、優しくしてください」
スカートと白い下着を脱ぐと、俺のズボンとトランクスを脱がして、固くなったおれ自身を白く細い指先で包んだ。
俺はTシャツを脱ぎ捨てるとそっと慶子ちゃんをベッドに座らせてから横にした。
二人はお互いの全身をくまなく愛撫し、感じやすい部分には優しく口づけた。
「じゃあ挿れるよ」
「はい」
熱く、濡れているというにはこぼれそうな入り口に先端を当てると「あああ」と低い声で堪えるように整った口元が歪んだ。
俺は固くなった彼女の核の部分に、自分の柔らかい先端を当て、下にそしてまた上に擦り付けた。
入る角度を探して、腰を進めると
「あっ、痛ッ」と慶子ちゃんが身体を反らせた。
「私初めてなんです。重い女ですよね」
「いや、嬉しいよ」
その時、先端がスルッと中に入り、声も出なくなった彼女と深く繋がった。
彼女は動かれると辛いのか、俺の背中に爪を立てたが、はっとしたように抱き締めてくれた。
「動いていいですよ。ゲイトさんにも良くなってほしいから」
「無理しなくていいよ」優しく口づけると、そのままの姿勢でしばらくじっとしていた。
そっと抜いて添い寝すると
「ずっとそばにいていいですか」
「ああ」
俺の肩に顔を寄せると、じっと見つめながらいつの間にか眠っていた。
………。
なんて妄想した人もいるかもしれないから、一応言っておくが、このような色っぽいことは全くなかった。
俺は早めに起きると、携帯するためのBB弾を種類ごとに四つのマッチばこに入れて、今後のトラブルに備えた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます