第3話 BB弾チート

「なになに、BB弾特性付与レベル2、これはステータス画面の3つまでスロットに特性を入れると、特性を付与できます、さあBB弾に特性を付与してみよう」

「チュートリアルっぽい言い回しですね」

「そうだな、問題は特性とコストだな、特性は……今付与できるのは速さ、貫通力、小爆発、小電撃だな、速さは亜音速になる距離も伸びる、貫通力は最大10センチ程よく厚みの中心まで貫通する二重付与するとどんなものでも1メートル貫通する、小爆発は自らにバリアを付けて半径10センチほどぐちゃぐちゃにする重ねがけはできない、小電撃はパラライザー程度の電撃で自分は絶縁体となる重ねがけできない、後で間違わないように鑑定できる」

「自分に爆発と電撃の被害が来ないようになってるんですね、結構チートですね」

「消費MPは10か、結構多いか、ん?これにはタマ1個につきとか書いていないな、ひょっとしたら一回で多数に付与できるんじゃないか」

「まさかそこまでチートじゃないでしょう」

「ちょっと気絶するかもしれないが試してみる価値はあるな、気絶したらあとはたのむ」

「分かりましたよ、帰るのが遅くなるんでしょう、まだ休みは5日あるんで大丈夫です」

「……他の用事はなかったのか」

「別に鯖田さんと一緒だったらいいですよおーウッフン」

「………」

「じゃあ、付与スロットは速さ、貫通力、小爆発で、対象はこの生分解性BB弾800個の袋ごと行くぞ」

「はーいどうぞー」

………。

「気絶しないな、あ、MP10減ってる、鑑定してみよう、あ全部付与されてる」

「クソチートじゃないですか、プンプン」

「そこ怒るとこか、楽に帰れるならいいじゃないか、あ、何か説明が追加されてる、なになに使用するまであるいはスロットを書き換えるまでは特性はそのままで元の世界でも機能します」

「危ないじゃないですかガクガクブルブル((( ;゚Д゚)))」

「そうだな、間違えてサバゲー仲間の臓物をぶちまけないようにしないとな、後で鍵付きの小さな金庫に入れとこう」

「他の人から撃たれる可能性がありますからね」

「あそれはパーティーメンバーだけ有効で被害も受けないってフレンドリーファイア予防だな、パーティー登録する?」

「ぜひしてください、訊かなくても分かりますよね」

「じゃあポチっとな」

「じゃあ経験値稼ぎにレッツゴー」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る