高値安定の痛みを道連れに・・
功を奏しなかったブロック注射から半年余り、ヘルニアは大分しぼんだと言われるが痛みは変らず。医師いわく、ブロック注射で半数は良くなり、3ヶ月ほどで8割が良くなり、最後まで痛みが残るのは1割とか。「手術して痛みが取れる確率は半分半分」という説明を受け、「日常生活に支障がなければいいが」と問われ、日常生活にはバリバリ支障があるものの、手術を拒否する私は、めでたくN病院を卒業した。
体軸トレーニングを続けるため、オソルオソルバスに乗る。「座ってください」と言われるが、タイヤの振動ごとに拷問の痛みが尻から頭のてっぺんまで突き上げる。コルセット技師から腹式呼吸が良いと言われ、ボイストレーニングを再開するため、意を決して地下鉄に乗る。こちらは席を譲られない位置に立ってやり過ごす。レッスン中、声がすこんと抜ける時には、不思議と腰に痛みが走らない。
爆痛が、やがて削り節を逆搔きするような痛みに変じ、3年めには座位で釘刺しのような痛みが臀部を貫く程度までに減じる。高値安定の痛みを道連れに、果たしてどこまで自力でやってゆけるものやら・・。
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