老々介護はムリ!
腰痛は、右足1本ぶっ飛ぶかと思われる爆発痛と成り、脳天を撃ち続ける。褥瘡予防のように腰にかいものをして横たわるが、爆痛は寄せては返す波の如く、静まるまで2時間あまり。眠りに入るのも容易じゃない。痛み止めの薬を頼るが、薬切れの揺れ戻しがこれまたハンパない。この間三食の炊事、洗濯物干し、掃除と家事一切を七十過ぎたジイサマが担う。寝たきりオ婆は食欲だけは人一倍、まだかまだかと三食せかす。
ま夜中、「お~い、お~い」と微かに響くくぐもり声。ほうほうの手でベッドを這い出しドアを開ける、と、トイレの前にジイサマがうつ伏せに倒れている。いざよって見ると、腰が痺れて動けないと言う。ろれつは回っているか、しゃべり方は大丈夫かと本人は尋ねるが、いやしっかりしたもの。ようやっとベッドに戻り、昼ま集合住宅でしたバーベキューの机運びがマズかったか・・と本人は反省するが、いや、もうジイサマには頼れないと腹をくくり、寝たきりからの脱出をめざす。の、だが・・・。
吸う吸う吐く~と呼吸に合わせ一歩ずつ足を運びつつ、いつものスーパーまでの道のりの遠いこと!財布ひとつの重みが精一杯。500㎖の牛乳を買うなぞ夢のまた夢・・。
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