百合

 僕が視聴者に初めて女装姿。

 それに対して最も沸き立ったのは視聴者よりも身内、垣根と琴葉であった。


「……ショタ?ショタ……ショタ?」


 琴葉は自分を見失い。


「ロリだ……ロリだぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああっ!?」


 垣根が代わりに琴葉になっていた。


「ロリが好きなの?」


「い、いや!違うぞ!?」


 素朴な僕の疑問に対して、垣根が慌てて否定し始める。


「私はレズなんだ。男の子よりも女の子のほうが好きなのだ。普通に性自認は女で、しっかりと女としてお洒落をしたい……が、女の子を恋愛対象として見ているのだ」


「うん」


「ただ、そんな私の恋愛対象である女の子……その中で一番の癖なのがちょっと背が低くて幼い感じの、つまりはロリってだけだ。ロリロリローリロリ」


「あっているじゃん、琴葉と同類だった……」


「待って!私をあれと一緒にするな!」


「同じだよぉー!私と同じようにロリのグッズ集めているじゃん」


 あっ、琴葉が復活した。


「黙れっ!私はイエスロリータ、ノータッチを心掛けている淑女だ!」


「わ、私だってまだ手は出していないよぉ」


 ……まだ?

 お巡りさん、こちらです。


「……ぬぉ!?この子はロリなのか!?手を出していい存在であるのかぁ!」


 ちょっと怪しい琴葉の傍らで、垣根は大きく頭を抱えていく。


「いや、だめだろ。現役高校生だぞ?」


「……あっ、そういえばまだ蓮夜は高校生か」


 垣根に対して、生徒会長が的確なツッコミを入れる。

 まだ成人していないからね、僕は。二十歳を超えている垣根が高校生に手を出すのは色々と問題が大きいだろう。


「いや、別に問題は特にないよ」


 でも、僕の場合ならそこまでの問題でもない。


「「……んっ?」」


「僕の神社は特別で、そこに仕える神主も特別なので。基本的に法律で縛られる存在じゃないから。まぁ、何か人に危害を加えるような犯罪行為とかを自分がやれば普通に国際問題と同じようなノリで問題になるけど。性交渉くらいなら問題ないよ」


 僕は本当に特別なのだ。

 別に僕が垣根や琴葉と性交渉したとしても、国から怒られることはまずないだろう。


「……すぅ」


「んなぁ」


「……そこまでの存在なのか」


「なぜ自分から墓穴を……」


「でも、そもそもとして僕は男の子なのだけど。大前提として女の子じゃないよ」


 僕は垣根に対してそもそもの疑問をたたきつける。


「「「「……っ!?」」」」


 自分が身に着けているドレスの裾をたくし上げて膨らんだパンツを見せながら。


「お、おぉう……うーむ。結構デカいな、見た目によらず」


「……18cm、かな?大きくなれば」


「ぶふっ!?……ふんごっ!?ふへぇぇぇぇ」


「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああっ!?」


「……反省」

 

 何気なく持ち上げた裾を戻す。

 さすがにこれはダメだったかもしれない……どうしよう。琴葉が鼻血を出して倒れちゃった。

 ダンジョンの中なのに。


「待て……待ってくれぇ!先に聞いておきたいっ!お前は女の子が好きかぁ!性的なことをしたいと思うか?」


 そんな中で、垣根は今にも死にそうな表情で声を上げる。

 急にどうした……?なんで急に僕が女の子が好きかどうかの話になったの?


「まぁ、一般的な高校生ですし」


 そんなことを考えながらも僕は垣根の言葉にうなづく。

 毎日、ダンジョンで魔物たちとではあるけど性交渉をしているほどには盛んである。

 まぁ、ここの憂き目があるので基本的に僕は普通の女の子とかに手を出そうとかならないのだけど。


コメント

・当然

・当然

・ま、まだまだたつぞ!

・当たり前だよなぁ?

・当然


 コメント欄のみんなも同意してくれる。


「それじゃあ、かわいい男の娘ならどうだ!?」


「うん、全然いける」


コメント

・当然

・当然

・当たり前なんだよなぁ

・ちそちそがある分得

・ないよりあるほうがいい

・最高


「私も同じだっ!百合で女が好きな私はお前ら男たちと変わらん!男の娘であれも女の子のようにかわいいければ全然興奮できる!」


「……おっと?」


コメント

・あれ?

・確かにそうだな

・同士……?

・なるほど

・これが世界の真理?


「それにお前らだっていうだろ!ないよりあるほうが得だと!それは私も同じだ!むしろ、何だったら私には棒を楽しむ穴が二つもあるのだぞ?お前たち男どもよりもより男の娘をしゃぶりつくせる。男の娘は私たち百合のためにある!」


「な、なるほどぉ……」


 どうしよう、論破されてしまった。

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