33.あの人と異なる、私。
優しくて、楽しくて、おしゃべりが好きで、ユーモアがあって、仕事ができて、配慮ができて、気立てが良い。裏で口悪くののしることなんてしなくて、変じゃない。
私は、そんな人じゃない。
むしろ、逆。
裏で愚痴をこぼしてしまう弱い私を知っているし、きつい言葉や、人を傷つける言葉をたくさん言ってきた。面白くはない。仕事はできない。配慮もない、気立ても悪い。あの人見たく笑顔で話せない。私は優しくない。
実はいくつも先輩の地雷を踏みぬいてしまった自覚もある。
「きしょ」
と、面と向かって言われても、仕方のないほど私の性格はあんまりなのだ。
合う人がいないんじゃなく、私の性格が良くないのだ。
これが嫉妬だって、なんとなく、実は理解していた。
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