第6回「小休憩」

A「人は何十時間もぶっ続けで動くことはできない。だからこそ休憩がいる」

B「急にどうした」

A「睡眠しかり、食事休憩しかり」

B「確かにそうだな。寝ることも食べることも大切だ」

A「だけどそれ以外にも休憩がいる。小学校で言うところの業間休みだ」

B「それって千葉だけの言い回しで、他では中休みとか言うらしい」

A「出身がばれるな」

B「ばれても構わないだろう」

A「そもそも授業と授業の合間にも5分10分の休憩があるだろ?ああいうのが意外と大切なんだよ」

B「人は50分が集中できる限界らしいな」

A「大学の授業は90分もある。WHY JAPANESE PEOPLE!?」

B「それ違う人の持ち技だからね。それにアメリカだって60分以上の授業をやることはザラにあるらしいぞ」

A「急に博識ぶるなよ。ともかくちょい休憩ってのは絶対に必要なんだ」

B「具体的にどういう休憩が欲しいんだ」

A「例えばライブ中にタバコ休憩をしてみたりとか」

B「ジャンルは違うけど別の人たちが演奏中にやってるよ」

A「ライブ中にトークをはじめたりとか」

B「俺たちだってライブ中にトークをしてるけどお前の言ってるのは歌手が歌唱そっちのけで漫談をはじめちゃうやつだろ」

A「しかもクオリティが低いやつな」

B「見てもないのにクオリティにツッコミを入れるな。意外と面白いかもしれないだろ」

A「後輩たちのライブのオオトリに酔った状態で出て来て大暴れしたりな」

B「大暴れは盛り過ぎだろ!ただグデングデンの状態で出てきてテキトーなパフォーマンスをしただけだろう」

A「テキトーかどうかは見てみないとわからないだろ!」

B「事実はともかくとして人のライブに飲酒して出て来るのは最悪だな」

A「だから俺もタバコを吸ったり酒を飲んだりしながら漫才をしてみたい!」

B「タバコは吸わないし、そもそも酒が飲めないだろう」

A「だからそういうことをしながら舞台に立てるようになれればなと思うわけだ」

B「願望のハードルが高過ぎだよ」

A「昔はタバコを吸いながら記者会見に出ることもできたんだけどな」

B「それはだいぶ特殊な例だよ」

A「酒はジュースみたいなもんだからもはやジュースだしな」

B「だいぶ印象に残ってるな。どういう趣旨の会見かも知ってるだろ!」

A「良い時代だった・・・」

B「良いとも言えるし悪いとも言える」

A「俺も伝説になりたい」

B「実績を積んではじめてあの域にいけるんだよ」

A「頑張らなくちゃな」

B「頑張らなきゃいけないのは事実だけど動機が不純すぎるだろ」

A「ぶっ続けで働き続ける方が不純だ」

B「俺たちは大丈夫だ。休み休みしかやってないからな。むしろもっと力を入れて行こう」


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