第35話 祝日の多い事よ
学生の時には感じなかった感情です
仕事をするようになると週休二日、平日は中身の五日でタイムスケジュールを組み一週間を動かすように体も馴染んでいます
入社早々はヤラサレ感が強かったので週末の為に平日をこなす、という感覚だったと思います
今は当時の上司の気持ちが本当に良く理解出来ます
私の上司は多くを語らない方でした
若輩者だった私やキャリアの少ない方にもいきなり最短の回答を教えて下さるのですが、その解答に至る経緯が読み解けない人間からすると風が吹けば桶屋が儲かる、理屈が全く見えていませんでした
いきなり回答を教えられても力の無い人間には理解が出来ていなかったのです
今にして思うと苦労をしないような最適解を事前に教えてくれた優しい上司であったと分かりますが当時は分かりませんでした
そんな上司とも一週間の間でも打ち解けた話の出来るタイミングがありまして、それは当時の一週間の働き方が今と違い『半ドン』があった頃なのですから年がバレてしまいます
土曜日の昼過ぎは空気感が変わり、会社なのに会社じゃない場所のような雰囲気になり、会話も翌日の休みの話になったりくだけた感じになりました
いつもの突飛に思えた思考回路も休日思考になって実に話の合う上司に変わったものです
そういえば、
ユダヤ暦のカレンダーでは、しっかりと働いたから週末は感謝して休息を取る安息日が設けられています
まぁ、ちょっと違和感があるとしたらユダヤ暦のカレンダーは日曜日から始まります日曜から始まり、土曜日を安息日とする事でカレンダー表記の大部分が日曜から始まっています
働いたから休むのだと思いますが、何故なのか休んでから働くカレンダーは昔からおかしく感じている事の一つであります
さて、そんな一週間を考えた場合に、更に祝日が入ってきます
全体の段取りを考えるようになると、一週間の時間がとても速く感じられて一日が27時間くらいあれば良いのに、と思います
今年の2月は3連休が二回もあります
仕事が予定通りに進まなくなっています
日本人は働きすぎだ、と海外から指摘された時代というのは相当昔の先人達の話であって、今の時代では働きすぎ、という言葉は馴染まないのではないかと考えます
勿論、職場により理想的な祝日や有給も取得出来ない現場がある事も承知していますが働きすぎは自分自身で決定権を持てるように裁量を持つ時代になりました
普段働き過ぎてはいない状態なのに、更に祝日を変更して休みを纏めて取得させる行為は一体何を目的として策定しているのでしょう?
日本人の能力が増々減少していくだけの気がします
今の時代ならば、むしろ半ドンくらいの働き方があっても良いと感じるのは年を取ったからでしょうね
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