第24話 刀友からの連絡が重なる日
毎回の鑑定会で会う刀友、それから遠隔地の刀装具の繋がりのある方々から重なって電話連絡を頂いた日でした
平日からLINEで【電話出来ますか】【今日はお仕事ですか?電話しても良いですか】という連絡が入り、夕方は別の刀友からも携帯に連絡が入りました
友と言っても私とは一回り以上年齢が上の先輩達です
お一人は近在の方ですが現在少し体調を崩してしまっています
後の二人は遠隔地の方です
遠隔地の方との付き合いはここ数年ですが、知り合うきっかけはネットだったり、本屋さんでたまたま見た本だったりします
何のこっちゃ?と思われるでしょうが、現代は便利な事をつくづく痛感します
ネットの方の場合はたまたま検索していたら私と似た方向性の収集の大家だと分かりましたのでホームページからメールをさせて頂き、お返事を頂けたのでその週末には新幹線を使って600㌔近い移動をして日帰りで遊びに寄らせて頂きました
87歳で二回り以上年齢が上ですが無茶苦茶パワフルで元気のある方で色々な話を聞かせて頂き、お持ちの刀剣を拝見させて頂きました
某ドイツ車にお乗りでしたがグレードもスポーツ仕様、運転もとてもスムーズで反射神経も早くて私と同世代の方が運転している感覚でした
会話のテンポも良くてピントの合う方と話をすると時間の経過が早いです
出会ったのは朝でしたが気付けば夕方になってしまい翌日は仕事だったので帰りの新幹線駅まで送って頂きました
それ以来は定期的に電話をしたりfacebookだったりを使ってやり取りを継続させて頂いています
本屋さん繋がりの方は、これまた20歳近く年齢が上の方でした
たまたま近くの大型の本屋に行き、刀剣刀装具の書籍があったので手に取って見たところ、本の内容が良くてお名前をネット検索したところ、こちらの方もfacebookを使っておられましたので不躾ながら連絡をしてみました
数時間してからメッセージが届きまして、携帯電話の番号が書いてあり『今でしたら電話出来ますよ』との内容でした
夜の10時過ぎでしたが、携帯で連絡をさせて頂きました
(初めまして)、の方でしたが話が面白くて『また遊びに行かせてください』とは言ってみたものの、こちらの方も550㌔離れた遠隔地ですから機会があったら、くらいの軽い気持ちで話をしたつもりでした
ところが相手の方は『今週末ならば空いてますよ』と言われたので反射的に『じゃあ伺います』となり、またまた新幹線で週末に遊びに行く事になりました
新幹線駅にSUV車で出迎えにきて頂き、ご自宅に着いたのが朝の九時半、途中でお昼を食べに行ったりもしましたが結局夕方6時頃までお邪魔してしまいました
こちらの方も大変な数寄者でして、貴重な品々を拝見させて頂きとても有意義な時間となりました
・・・と、まあ書いていくと今更ながら二人ともホイホイと見知らぬ私のような他人なのによくも暖かく出迎えて頂けた事に感謝しますし、惜し気なく品物も見せ、情報も教えて頂いた事が嬉しいものです
お二人ともfacebookを使用していたのが印象的でしたが話をしてみるとPCやスマホ周辺の知識が凄くて自分で相当な編集機能を使って画像処理もされていました
このお二人とはその後定期的にお会いする事になっているのですが、ご縁が無ければ同じ場所ですれ違っていても当然見知らぬ他人だった訳でして、こうして動いてみたことが良かったなぁ、と今にして思うところです
電話で話をして来月またお会いする事になりました
近在の方とは距離が一番近いのですが一番、質・量的に【教え】を頂いている大先輩です、この方も15歳年上ですね
いつも本当に詳しく教えて頂きますし、今後の期待を掛けて頂いています
早く体調を戻して頂いて、また一緒に遊びに行きたいものです
他人から見たら刀剣刀装具の世界は異質でしょうが、こうしてお知り合いになれると皆さんがひとかどの人物で、お話も面白く、いきなり胸襟を開いて頂ける度量の持ち主の方が多いです
今後ももっと知り合いが増えて楽しく過ごせる事が出来そうな予感がします
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