第17話 シン・日本刀

前回、ヤフオクの出品がとても高く市場の相場も無視した金額で落札されていくケースを書きました


その場合は代行落札者の会社が絡んでいる事も書きました


例えばどこかの家で祖父が

オークションを利用して微妙な作柄の刀装具を売却して海外に出て行ったとして、数年後に子供や孫の世代になって意図的に作られたブームに乗せられてしまい逆輸入されてきた同じ刀装具を、祖父が売却した金額よりも高い値段でブーメランの様に戻ってきてしまう、だなんてブラックジョークも起こり得ますね


とても怖い話です


さて、こうした海外からの動きが刀剣では既に感じられます


どういう事かと言えば、某アジアの国では日本刀を新しく作成しているようです

これらの作成された刀はYouTubeなどでも以前確認して見る事が出来ました

作成された刀はその後、彼の国でどのような進路をたどるのでしょう?

まさか実用には使わないでしょう

研ぎ師を使い誤魔化す為の古さを付けて研いで貰い、錆び付けを行い、それなりに見えるようにお化粧をされていくのでしょう

一部の刀剣を生業にしている方が作成に噛んでいる、との噂も聞いたりします


直接関係は無いと信じたいですが、最近のヤフオクを定点観測しているから変わった動きは良く分かります

令和の時代になぜか新発見されて九州や大阪の教育委員会で新規に登録証が付いて、有名な刀工が作った作品として由緒ある(?)刀箱と一緒に 何人かの作品が出品されていたりします

似たような出品が幾つもあり、自称刀好きな俄かファンだったり素人を騙す様々な常套句が綴られています


これまでに十振りや二十振りどころの話では無いレベルの数の売買を見ていますが

どう見ても贋作です

歴史は好きだけど刀が詳しくない人間にとっては魅力的に映ってしまうのでしょう


数人の出品者はヤフオクのフォローリストに入れていますから出品されると高確率でしかも高額で落札されてしまっています


上記で書いた逆輸入が既に刀剣では密かに発生しているとしたら怖い話です

価値は摸擬刀に毛の生えたレベルです

こんな代物がまかり通る時代になってしまった寂しさも感じます


現代刀を超えた新日本刀ならぬシン・日本刀ですね



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