第4話 協会支部長の自宅で刀装具のお勉強

さて、刀も少しだけ勉強しましたが中々上達はしません


何しろ刀剣は自分の興味が薄い刀工であったとしても何とか当てる為のヒントを探らないといけないのです

興味が薄い地域の刀工について頭を巡らす行為には正直なところ疲れを感じていました

特に新々刀あたりになると大変に難しく感じました


私の思うまともな方の刀剣観のタイプは以下のような分け方なのでは、と思います。


 ●古い時代で優美な如何にも名刀然とした太刀や刀を好まれるタイプ

 ●いわゆる私の様に、所載品の名物の刀剣を好むタイプ

 ●刃の中の働き、特に(映り)がビッシリと出る備前刀を好むタイプ

 ●古い刀は研ぎ減りして健全では無いから、とにかく新しく健全な虎徹、助広など    を好むタイプ

 ●山浦一派、勿論親分の清磨に絶対的な価値観を見出すタイプ

 ●まだ他にも当然の事ながらタイプはあるでしょうが大別するとこんな感じなのでは無いでしょうか?


鑑定会の刀は選択出来ませんし、何しろ遠くから見れば素人には同じ形か、類似した作品に見えます

たまに特徴のある刀も鑑定に出品されますが一度出てしまうと次からは外さない、外せないという事になります


そんなことを考えていた矢先にこの刀装具との出会いでした


支部長のお宅には想像を超える品々がありました


当初は訳も分からない状態でしたので、何となく『鉄鐔で山吉兵が良いなぁ、と感じます』、などと答えてしまったので山吉兵をズラリと並べて下さり、本物と偽物を当てる事から始まり、次いでどの山吉鐔が価値が高くて低い価値の山吉はどれかを教えて頂きました


今でも鉄鐔は難しく感じます


これがともかく刀装具のスタートとなりました

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