第弐拾舞
お風呂から上がった後、いつもの桜色のパジャマに着替えてリビングへ。
「お風呂上がったから次どうぞ」
「あっ、
「お
「もちろん!というかむしろそれがいいと言うか…それに
グヘヘヘ、と正直に気持ち悪い笑みを浮かべる
後半小声だったから上手く聞き取れなかったけど大丈夫…だよね?
この後は洗い物して…アヤメ(刀)の手入れして…食材買うのは明日でいいかな?せっかく
とこの後の予定を軽く立ててまずは洗い物をする。
「きゅきゅー!」
「
私がそう聞くとコクコクと
クルリン、とその場で回転しながら煙を上げて女の姿に化けた。
髪は金色で服は和服。
「何だかその姿懐かしいね。ししょー」
昔の事を思い出しそう言う私。
「えぇ。そうですね。
とても優しく、落ち着く声。
「私お皿洗うから軽く拭いてそこに入れといてね」
「えぇ。任せてください」
お互いにテキパキと作業をしていく。
何を話せばいいのか分からず、しばらくカチャカチャとお皿のこすれる音だけが続いた。
「あの…さ。昔からずっと聞こうと思っていたんだけど…どうしてししょーはそんなに私を気にかけてくれるの」
やっとのことでそう話を切り出す。
「とても…とても自分勝手な理由ですよ」
しばらく考え込んだのち
「私はただ…そう。ただ
「罪滅ぼし…?」
「いずれ、分かります。その時はきっと私を
「…仮にそうだとしても私がししょーにしてもらった恩は消えないよ。ししょーがいなければ私はきっと
そう。ししょーがいなければ私は何度も死んでいただろう。
私に戦闘技術や実践での戦い方を教えてくれたのは他でもないししょーなのだから。
「そう言ってもらえれば助かります」
「さて、話はこれくらいにして、早く終わらせちゃおっか。せっかく
「えぇ。友人は大切にするべきです」
その後、テキパキと洗い物を済ませた後自室に戻ってアヤメ(刀)の手入れをする。
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