第弐拾壱舞
「お風呂上がったよー」
という
「そのパジャマ、サイズ大丈夫だった?」
「あ、うん。大丈夫だよ。私と
「ならよかった」
「刀の手入れって大変?」
と私が手入れをしているのを
「ん〜大変だよ?サボっちゃうと
「うげぇ、私には無理そう…」
「
「えーっと…最初はね、ほんとにそうしようとしてたんだよ?だけどほら、私くせ毛だからさ…。手入れ大変でやめちゃったんだよね…。あーあ、
などと文句を言う
「長いのは長いので大変だよ?シャンプーすぐに無くなるし、乾かすのに時間かかるしさ。とにかく時間かかるんだよね…。それにさ、椅子に座ったら髪の毛引っかかるから大変だし、夏は暑くて汗すごいし、下向くと髪の毛基本的に邪魔だし…ファスナーに引っかかるし、風吹くと面倒くさいし…」
ぶつぶつと恨み言を
「わ、分かったからそのへんで。
「あ、ごめんごめん。ついね。とにかく長いほうが困るんだよ?短い方が良いに決まってるの」
「ならどうして
「…お母様にね、褒められたから…。
「そう…なんだ」
悪いことを聞いちゃった…。と言いたげにしゅん、としょげてしまう。
「気にしないで。気にされたほうが迷惑だからさ」
そう
「そっか、分かった!
キッパリとそう言ってくれる。
この切り替えの早さ、さすが
手入れが終わったアヤメ(刀)を
「それで、今日はどうして私の寮に泊まりたいって言い出したの?」
「え~っと、単純に
「そっか。なら何しよっか?」
だけどあえて言及しない。隠し事の1つや2つ人にはある。秘密は無理に暴くものでもないしね。
「じゃじゃーん!トランプ持ってきてるんだー。これでなんかやろうよ!」
「トランプって…。修学旅行じゃないんだから…」
と苦笑してしまう。
「いいよ。遊ぼっか。
近くで毛づくろいをしていた
「きゅきゅーっ!」
ぴょん、と小さく飛び跳ねて了解の返事をする。
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