第拾参舞
「へぇ~
確かに
「ねぇ
いつになく真剣な顔でそう言う
「どうして?」
「ただの勘だよなんか良くない感じがするの」
昧の勘は野生の勘とでも言うべきでよく当たる。
…少なくとも私は外した所を見たことがない。
「…わかったよ。でも、絶対に危険なことしないで。危ないと思ったらすぐに逃げること。いいね?」
「もう、
えっへん、と胸を張る
「そういう所が心配なんだよ…。自信を持つのはいいことだけど油断すれば死ぬんだよ」
真面目にそう言うと
それから雑談をしていると
「よし、
ガラガラ、と教室の扉を開きながら見知った教師が入ってくる。
「うげっ!!」
と心底嫌そうな
声。
「見知った顔もおるな。知っとると思うけどうちはルキアや。ここの担任になったからよろしく」
ニィ、と楽しそうに笑う。
というのもルキア先生はイタリアのマフィアの
別の学校で
まぁ腕が立つからって色々な事に目を
「あぁ、そうや、転校生がいるんだった入っていいぞ」
そうルキア先生に言われて入って来たのは見覚えしか無い男子生徒だった。
「
と名乗る男子生徒こと
面倒くさいのは嫌いなので窓の外を見て気付かないとふりをする。
「ねぇねぇ、めちゃくちゃこっち見てるよ?あの転校生」
「…知らない」
ヒソヒソと
「こっち来てるよ?」
「…知らないってば」
「おい、お前」
私の席の机に手をバンッ!と乱暴に叩きつける
「お前、昨日会ったよな?」
そう言いながら
「私は君なんてしらないよ。人違いじゃない?」
「おい!お前だろ!」
そう言ってくるが無視。
しばらく睨みつけてきていたのだが
よりによって隣の席に…。
と思ったがそれ以降何も言ってくることはなく、そのまま授業に入った。
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