第3話


 探偵は、机の上に置かれた資料を、値踏みするように読んだ。


「お願いしますよ、探偵トリック・スターさん、どうやら、今回は大きな闇の組織が動いているようなんです。」


 そう言って、男は深く腰掛けた。


「ふむ、いいでしょう。面白そうです。」




 そう言って、探偵は立ち上がって、


「この依頼、お受けしましょう。」


 と、いった。




 小さな風が、事務所を通り抜けた。


 探偵は、少しだけ身震いした。

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