中高大受験共通編

第1話 親と教師の失敗は致命的

 私は実は、高校受験で親と教師に盛大にやらかされたタイプである。せっかく受かった第一志望を不本意な理由で蹴らざるを得なくなったのだ。

 

 だからこそ言いたい。親にも大切な役割がある。

 併願パターンを相談にのり、いつどこに願書を出すか、複数校受かった場合、どの順序でどこに入学金を払うか。これ意外と重要。間違えたら本人の今までの努力を無にすることになりかねない。

 さて、私の話である。まぐれでチャレンジ校に受かり、そこに行きたいと言ったのだが、担任からストップがかかった。その後に受験予定の本命校が専願だったので、受けなければならなかったのだ。私は専願は合格すれば辞退はできないが、受験はしなくてもいいと思っていた。だが、担任によるとそうではないらしい。紆余曲折の末、本命校を受けることになった。そういうゴタゴタが影響したのか、本命校の試験結果が芳しくなく、いわゆるAコースに受からずBコースになってしまった。担任は言い訳し、親も古い人間だったので、先生に逆らうようなことはなかった。大人が信用できないひねくれた少年が誕生したのはそれからである。

 という思いを息子達にはしてほしくなかったので、息子達の学校の手続き関係は私も慎重になった。親次第で子どもに下駄をはかせることもできるし、親が落とし穴を掘ることもありうるということは肝に銘じたい。

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