第3話 悪役令嬢は教祖になります!

「よし、孤児達に豚の丸焼きとかキャビアとかフォアグラを与えよう(餌付け)」

と言うことでテレポート!!


シュンッ


ここが孤児院か。ちょっと古臭いなぁ

お、外で遊んでる子供がいる!


子供達が近寄ってきて話しかけられた。

「お姉ちゃん!もしかしてお姫様?何しにきたの?」

「私は教祖だよ!私の信者になったら欲しいものなんでもあげるよ!」

「え!?ほんと!?その、しん…じゃ?って言うやつになればいいの?」

「わたしもなるー」


しめしめ、これは使える!


「あら、どうしたのかしら。もしかして子供を引き取ってくださるのですか?」

「あ、孤児院の先生!私の信者になったらすごい食べ物あげますわよ!」


若干お嬢様っぽい口調を出してみるレーツェル・ハイリッシュ

だが信者になたら食べ物をあげるとか普通に胡散臭すぎる。


「少し怖いけど…子供達のためなら…なります!信者に!」

「ふっふっふ!いい判断だ!宴だ宴!A5ランクステーキの食べ放題じゃ!」

「えーごらんく?」


私は、孤児院の中に入り、机の上に皿を出し、ステーキと米を出した。

「な、ななな、ええええ!?」

「すごい!お姉ちゃん神様?」

「こんな豪華な食べ物初めて見た!」


孤児院の子供達が騒ぎ始めた。

「いただきまーす!」

「こら!お姉ちゃんにお礼を言いなさい!」

「お姉ちゃんありがとう!」


みんなが机につき、ステーキを食べ始めた。

楽しそうにパクパクと食べている子供達を見ているとこっちまで嬉しくなってくる。


「舌に乗せると肉が溶けて、時間と共に味が染み出してくる。これはまさに肉の宝石箱」

なんか食レポし出した子供がいるんだけど…。


「私食べ終わっちゃった…」


え?すごっ!かなりの量出したはずなんだけど…もう食べ終わったの?この女の子大食いだな…


「食べ終わった人は次、伊勢海老用意するね!」

「伊勢海老!?何それ!」

「美味しいエビだよ!」

「エビ!?あの高級の魚!?それのさらに上位互換なんてあるんだ!」


ふっふっふ。地球の高級料理を味わうがいい!


「俺も食べたい!」

「いいよー!別に命を奪って料理を出してるんじゃなくて肉の塊を生成してるだけだから残していいからね!」

「うめぇ!めっちゃプリプリだ!白くて味が薄そうなのに結構味がしっかりしてて海の味がするよ!この灰色のやつも濃ゆい味がして濃厚だ!」


あの人また食レポ始めたよ。


「次の食べ物まだですか?」

「え?もう食べ終わったの?」


(なんか2人くせ強いのがいるなぁ)

「次は松茸ね!」


ほとんどの人が無言で夢中になって食べている。端っこにいる女の子は「美味しいね」と言い合って笑っているので、すごく平和だ。


「すごい!山の風味がして口の中が幸せだ!」

「次はどんな食べ物が来るかなー」


「えーいもう何個出しても足りん!色々出しちゃえ!キャビア、トリュフ、フォアグラ、フグ、フカヒレ、蟹マンゴー、メロン」


「私今日が人生で1番幸せ!」

「それは良かったよ!私の信者になって私、レーツェル・ハイリッシュを信仰したら毎日食べられるよ!」

「なるなる!信仰する!」


いやあ人に侵攻されるのって気持ちいいな。


攻略対象の王太子とかも私の信者にしたいなー。

あ、そうだ!あと伯爵家のあの人とか公爵家のあの子とか…男爵家のあの人もいいなー


全攻略対象を自分の信者にさせることはできるのか

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