第三章

中央島編

第41話いざ中央島へ

 アナタはアイドルと『空の旅』に出掛けたことがありますか?……俺はある。

 

 

 「よーしギガっち、このまま『空の旅』とシャレこもうぜ!」

 「イヤイヤイヤ、お前翼があって空飛べるんだから、一人で行けるだろ?」

 「オレは『気球』に乗ったことがないんだ、乗ってみたいんだよギャウギャウ!」

 

 「……お前、初めて会った時と、雰囲気が違いすぎない?」

 

 「そうか?まあ、あの時は『成竜』の姿だったからな……

 喋り方もああいう威厳のある喋り方に、勝手になっちまうんだよ」

 「威厳のある喋り方、ねえ……」

 

 「今は『子竜』になったからな、こっちのほうが『地』のオレに近いかな」

 

 「そういうもんなのかね……」

 「そういうもんなんだよ、ギャウギャウ」

 

 ……この、俺のことを『ギガっち』と呼び、俺の肩に乗っているこの子竜、

 何を隠そうあの『神魔』だったりする……

 まあ、無事に救出することができたのだが、救出するまでに、色々とんでもない紆余曲折があった。

 

 聞くも涙、語るも涙のこの話を、ぜひ聞いてほしい……

 

 

 〇回想シーン

 

 三日前……

 俺たちは中央島へ行くために、現実世界から『気球』の材料を、異世界に運び込んでいた。

 

 「マスター、本当にこれだけの機材で、中央島へ行くことができるんですかぁ?」

 アンジュの疑問も、もっともである。

 今まで現実世界から運び込んだものに比べると、格段に機材が少ないからだ。

 

 「ああ、現実世界のこの『気球』は、大きく分けて四つの構造からなる……

球皮きゅうひ』と『バーナー』と『シリンダー』、そして『バスケット』、

 この四つだけだからな」

 

 『気球』……

 古くは十八世紀ごろから存在する、空中を浮遊するための物体。

 バーナーなどで熱を送り浮遊させる『熱気球』と、空気より軽い気体の、水素やヘリウムを利用する『ガス気球』、その両方を併用する『ロジェ気球』などが存在する。今回俺たちが使用するのは、一番ポピュラーな『熱気球』だ。

 

 「たったこれだけの機材で……マスターの世界の人たちは、本当に凄いんですねぇ」

 「一応、異世界にある材料だけでも作ることはできたんだけど、やっぱり、『質』『コスト』ともに現実世界のものの方が上だから、今回は現実世界製品で行く」

 

 メンバーと手分けして部品を組み立て、半日かけて完成した。

 「よし、完成だ…… この気球は五人乗りだ、俺と四人の四天王をこれから選抜する」

 「はい」

 

 「まず中央島の空には、ユグドラシルを守護する『グレートワイバーン』が群れで警戒している。一応交渉するのを試すために、ビーストテイマーのマコト」

 

 「はい、任せておくとよ!」

 

 「次に戦闘になったとき用に、遠距離攻撃要員として、アラクネのジュン」

 

 「任せちゃって下さい!」

 

 「気球を守るための防御として、シールドマスターのカスミ」

 

 「はい」

 

 「もう一人、気球は天候が極めて重要になる……そこで天気を操ることができる、ナーガのコマチ」

 

 「はい、お任せを」

 

 「以上四人で中央島に乗り込む。

 中央島に着いたら、俺が『オルタナティブドア』を開けるから、メンバーは全員現実世界の家に待機」

 

 「はい、わかりました」

 

 

 こうして手はずを整えた俺たちは、気球に乗り込み、いざ『中央島』へ。

 モチロン操縦は俺が。

 『熱気球操縦士技能証』も取得済み。

 

 「ブオオオーーー」

 バーナーに火をつけ、気球の球皮の空気を温める。

 「中央島の神の大樹『ユグドラシル』に向け、異世界あいどる24、出発だ!」

 

 フワァ……

 おお……ゆっくりと気球が上空に上がっていく。

 急ごしらえだったけど、何とかうまく行けそうだ。

 

 基本的に気球は、上がるか下がるかの上下の動きしかできない。

 浮くときはバーナーで球皮の中の空気を温め、下降するときはバーナーを止め、中の空気を冷やす。

 

 あとは進行方向に吹く風をうまく読んで、その風に乗って進むのだが、そこはうちのナーガのコマチの天気を操る力を借りて、行きたい方向に風を吹かせてもらう。

 ナーガのコマチの力もあり、中央島までの航路は順調。

 数時間後……見えてきた、『中央島』だ。

 

 「ギャオオオオッ」

 「ギャアギャアアア!」

 

 中央島の空で、警戒していたグレートワイバーン達が、こちらに気づく。

 

 「マコト、とりあえずこちらに敵意は無いと伝えてみてくれ」

 「わかったとよ、ぎゃああ、ぎゃああーーー」

 

 「ギャオオオオオーー!」

 

 「マスターダメとよ、何度話しかけても、グレートワイバーン達はみんな『侵入者を排除せよ』としか言わないとよ!」

 

 「マジか……」

 グレートワイバーン達の目が、戦闘色である真っ赤に染まっている。

 

 おそらく蜂などの、巣を守る『斥候部隊』みたいな役割なのだろう。

 『本隊』にも俺たちの事は伝わっていると考えた方がいい。

 

 「仕方ない、全員戦闘準備だ」

 「はい!」

 

 俺たちはグレートワイバーンの攻撃に備え、装備を構える。

 

 「ギャオオウウゥゥ……」

 グレートワイバーン達の口で炎が燻っている!

 「カスミ!」

 「はい!一人レゾナンスアーツ、『アマノイワト・雲』!」

 

 カスミはアマノイワトを変形させ、雲のような『気体』を発生させた!

 

 「バアアアア!」

 グレートワイバーンのブレス攻撃!

 パアアァァ……

 

 カスミの『アマノイワト・雲』は、相手のブレス攻撃を拡散させて、威力を軽減させることができるのだ。

 「よし、今のうちに攻撃だ!」

 

 

 「アラクネ流操糸術、『ストリンガーデストラクション』!」

 ジュンの左手に糸が集まり弓になる!

 バシューーッ!

 「ギャオオウウッ!」

 

 「アドバンスドアーツ、『乱気流タービュランス』!」

 ビュオオオオ!

 ナーガのコマチが巻き起こした乱気流で、グレートワイバーン達は気球に近づけない。

 

 「アドバンスドアーツ、『氷瀑ひょうばく』!」

 グレートワイバーン達の頭上に、巨大な氷の塊が落ちてくる!

 ドガガガガガ!

 

 コマチの『氷瀑』をかいくぐった数体のグレートワイバーンが、鋭い爪で気球めがけて攻撃してきた!

 「ギャオオーーン」

 

 マコトの前に魔法陣が展開……『水』『水』『風』『地』

「雲合霧集 黄霧四塞 五里霧中 神秘なる霧よ 二度と抜け出せぬ 幻の中へ誘い給え 蜃気楼属性クアトログラム、『ミラージュ』!」

 バアアアアア……

 

 グレートワイバーン達は霧に包まれて、我を見失っている……

 「今だ!」

 俺の前に魔法陣が展開……『炎』『風』『光』

 ミリタリス・ビー・オージャ・ダナドゥ

 我 光弾を操り 敵を屠るものなり 光弾属性ハイアナグラム、『ヴァーミリオンレイ』!」

 ドキュキュッ!

 

 無数の光弾で、グレートワイバーン達を撃墜!

 

 「よし、あらかた退けた、今のうちに上陸だ、コマチ頼む」

 「了解です」

 ナーガのコマチが上空の風を操り、気球を中央島の砂浜へ誘導する。

 

 ザザザザザ……

 何とか気球は中央島に上陸することができた。

 

 「『オルタナティブドア』!」

 俺は気球を降り、その場に『オルタナティブドア』を発現させ、現実世界の家と繋げた。

 「マスター、ご無事ですか?」

 「作戦はどうなりました?無事上陸できましたか?」

 扉から、続々とメンバー達が上陸してきた。

 

 「ああ、上陸は成功だ……このまま全員で先へ進もう」

 

 メンバー全員を連れて、俺は神の大樹、『ユグドラシル』の頂上を目指す。

 

 神の大樹『ユグドラシル』……

 直径数十メートルはある木の幹に、巨大な蔦や葉っぱが生い茂っている……

 さすがはゲームの世界、ちゃんと上に昇る通路のようなものがあり、大きな葉っぱの上では、モンスターとの戦闘もある。

 

 俺たちの目の前には、小型のドラゴンが数体待ち構えていた。

 「ガオオオオ!」

 「さすがは尊厳竜マジェスティックドラゴンの巣だ……空にはグレートワイバーン、地上はドラゴンか」

 メンバー全員、戦闘態勢に入る。

 

 「行くぞ!」

 「はい!」

 

 「アサルトモード!」

 ミユキの弓が巨大なアーチェリーに!

 「『サジタリアスシュート』!」

 バシュン!

 「ギャオオオッ!」

 

 スレイプニルのクリスが、一体のドラゴンを抱えて、そのまま上空まで駆け上がる!

 「アドバンスドアーツ、『スレイプニルダンカー』!」

 そのまま急降下して地上に激突!

 ドガガアァッ!

 「ガアアオォッ!」

 他のドラゴンも巻き込み、行動不能に。

 

 「マグマドラゴンちゃんたち!力を貸して!」

 ヒメノが叫ぶと、地中から三体のマグマドラゴンが飛び出してきた!

 「バアアアアア!」

 「『レイジングドラゴン』!」

 三体のマグマドラゴンは融合し、回転しながらドラゴンに突撃!

 ドドドドドォォ……

 

 アドバンスドアーツ、『炎の剣』!」

 イフリートのユカリの手刀が、白色に染まる!

 「『烈火白炎剣れっかびゃくえんけん』!」

 バオオオオオオッ!

 「ギャアオオゥ」

 

 

 「よしいいぞ、とどめだマキア!」

 「はい!『ハイブリット高周波ソード』!」

 ガガガガガ!

 

 巨大な衝撃波で、残りのドラゴン達も吹き飛ばした。

 「よーし、ドラゴン達も退けたな、先へ進むもう」

 

 ジャッジメントドラゴンには、最低でもレベル百以上必要だといわれていたが、実はレベル百を超えているのは、俺とマキア、あとはノノアだけだったりする……

 ※ヴァンパイアのコウも超えているけど、彼女は今魔界。

 

 でもこの感じだと何とかなりそうだ。

 メンバーみんな、普通の人とは装備や能力、経験も格段に上だからね。

 

 

 そして俺たちはそのまま先へ進む、また開けた場所に出た。

 

 「お?なんかいるな……」

 奥には真っ赤で巨大な体躯のドラゴンが、こちらを睨みつけている……

 

 「『紅鱗竜こうりんりゅう』です……気を付けてください!」

 明らかに今までの竜とは雰囲気が違う……

 

 「ガオオオオオオオッ!」

 凄い熱風!目も真っ赤で、攻撃する気満々だ。

 

 「マコト、一応話しかけてみてくれ」

 「わかったとよ。がおおがおおがーおー」

 

 「ガアアアオオオオーーーー!!」

 「マスター、ダメとよ!やっぱり『侵入者は排除』としか言わないとよ!」

 

 「やっぱりだめか……ここはそういう場所なんだなきっと」

 俺とメンバーは攻撃態勢に入る。

 

 「どう見ても炎属性のドラゴンだ、各自『水』や『氷属性』の技・術を主体で攻撃だ」

 「わかりました」

 

 

 ノノアの前に魔法陣が展開……『風』『風』『水』

「青き氷 白き結晶 吹雪纏い 氷嵐の息吹を持って 悪辣なるものどもに永久の眠りを与えたまえ 吹雪属性ハイアナグラム『ブリザードブレス』!」

 バキバキバキ!

 紅鱗竜が吹雪に巻き込まれる!

 

 アンジュが詠唱を唱える。

 「氷属性アナグラム、『フロストブレス』!

 ……からの、アドバンスドアーツ『氷足』、そのまま『アンジュインフィニティ』!」

 ズガガガガガッ!

 氷の刃がついた靴で高速回転し、キックを無限に当て続ける!

 

 「バウウウゥゥ……」

 お?ちょっと嫌がっている風に見えるぞ……

 「よし連続攻撃だ!」

 

 マリネの前に魔法陣が展開……『水』『水』『水』『風』

 「海神よ 我に力を貸し給え 深淵を除くとき 深淵もまたこちらを見ている 水流よ 全てを飲み込む穴となれ 大渦属性クアトログラム、『メイルシュトロム』」!」

 ドドドドドォォーーーー

 

 空気中の水分を集めて、紅鱗竜を巨大な大渦が包み込む!

 

 ジュワワワワアアア……

 もの凄い蒸気が立ち込める、これは……?

 

 蒸気が晴れると、大渦は消えていて、無傷の紅鱗竜がこちらを睨んでいる……

 紅鱗竜の周りには、真っ赤に燃える『炎の結界』が張られていた。

 「くっ、あの『炎の結界』のせいでマリネのメイルシュトロムが無効化されたのか?相克関係にある水属性の魔法を蒸発させるほどの火力か……あの結界を破らないと、ダメージを与えられないらしい……」

 

 「ガオオウウゥゥ……」

 「ブレス攻撃が来る!?カスミ、アマノイワトだ!」

 「はい!一人レゾナンスアーツ、『アマノイワト・雲』!」

 パアアアア……

 

 「バオオオオオオッ!」

 紅鱗竜の『獄炎のブレス』だ!

 「キャーー」

 「『アマノイワト・雲』だけじゃ完全に防ぎきれない……なんて威力のブレスだ」

 

 

 紅鱗竜の前に魔法陣が展開する……『地』『地』『炎』

 「ボア・ギル・バーライン 爆ぜる火炎よ 消えない恐怖を敵に刻め 焼き払い 全てを焦土と化せ 焼夷属性ハイアナグラム『ナパームサークル』!」

 

 「おおっ?このドラゴン、喋れるのか!?」

 

 紅鱗竜を中心に、炎の渦が回転しながら広がっていく!

 当たったら装備ごと燃やしてしまう広範囲炎系魔法だ。

 

 「みんな下がれ!あの炎に触れるな!」

 メンバー全員、炎を避けるように紅鱗竜から離れるしかなかった。

 距離をとられた……この人数をみて、広範囲系の術を使うとか、頭のキレもいいじゃねーか。

 

 その時、紅鱗竜の目が光り、翼を広げた!

 バババババッ!

 「『炎の羽根』だ、みんな避けろ!」

 マゼンタイーグルの時の倍以上の羽根が、俺とメンバー達に襲い掛かる!

 

 「くそっ、俺たちを近づけさせない気か?」

 

 「ガオオオオーーッ!」

 紅鱗竜が雄たけびを上げる……

 すると地面から無数のマグマの柱が立ち上る!

 「アドバンスドアーツ、『溶岩流』だ!」

 

 技は百戦騎士のベンケイが使った『溶岩流』だけど、威力はヒメノの『ボルケーノトリガー』並みだ!

 

 「しかし……技が多彩だな、いくつ持っているんだ?」

 

 紅鱗竜の前に魔法陣が展開……『炎』『水』『風』『地』

 「アルガン・ヴェナ・オー・ドラエル・リスビーシル・アウスク・モートエナス

 バレン・ガラート・シフツ・ウォークーオン……」

 

 「えっ、これって?」

 「ウソだろ!?マジか!」

 「極炎属性クアトログラム、『ギガンティックフレア』!」

 五メートルはある大火球が、紅鱗竜の頭の上に浮かんだかと思うと、そのままこちらに飛んできた!

 

 「うおぉぉ、『対魔力結界』展開!」

 ガガガガガガ!

 

 紅鱗竜の放った火球を、『対魔力結界』で何とか受け止めた……

 

 「まさかマスターの『ギガンティックフレア』を使ってくるなんて……」

 「なんて威力だ……しかも詠唱の全てを『神の言霊』で唱えやがった、俺より優秀じゃねえか」

 

 こいつ思っているより強い……

 やっぱりちょっと早まったかも、ジャッジメントドラゴンの言うこと、ちゃんと聞いておけばよかった。

 近づいて攻撃しないと、バンバン魔法を唱えてくる!

 

 「疾風迅雷 電光石火 風林火山 汝に風の力を 浮かせ 滑空させよ

 滑空属性ハイアナグラム、『エア・グラインド』!」

 俺は自分に滑空属性の魔法をかけた。

 「これで近づいて攻撃できれば……」

 

 紅鱗竜の前に魔法陣が展開……『炎』『炎』『地』『地』『光』

「原子炉溶融 原子崩壊励起 核分裂の力をもって 想像を絶する炎を 太陽のごとき爆炎をその手に!」

 

 「マズい!五芒星魔術ペンタグラムだ、打ち消しを……」

 

「シン・ヴァレリアル・サンセルト・ジン・ガインゼル・パララシオン

 融解属性 五芒星魔術ペンタグラム、『メルトダウン』!」

 

 全てを融解する真っ赤な爆炎が、紅鱗竜を中心に竜巻のように回転しながら上っていく!

 

 「マジか!?詠唱が速すぎて打ち消しが間に合わない!」

 このままじゃ全滅しちまう!くそっ……

 

 「『ストリングキャプチャー』!」

 ジュンの糸がメンバーをグルグル巻きにして、そのまま空中へ回避させてくれた!

 「マスター!」

 「しまった!」

 

 俺の体だけ、葉っぱの外側まで飛ばされてしまった!

 「俺だけ『滑空魔法エアグラインド』をかけていたから、勢いがつきすぎた!お、落ちる……ッ!? うわあああああーーー」

 

 その時、俺の眼前を白くて巨大な何かが横切る!

 

 バシィッ!

 「えっ」

 落ちていく俺の腕を、白くて大きな狼に乗った少年が掴んで助けてくれた!

 

 「大丈夫かい?」

 「アンタは……?」

 

 「僕の名前は『サモンロード』……君と同じ『屠りしもの』さ」

 「『屠りし……もの』?」

 

 

 ☆今回の成果

  『気球』を手に入れた

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