最新話の65話まで読んだ時点でのレビューになります
女好きの二人の男性のバディもの、それに乙女ゲーを足した感じの小説です。電撃の新文芸のテーマである乙女ゲーのテンプレに男性二人組という一味加えています。
ただテンプレに一味を加えているという側面があるので、物語として盛り上がってくるのは3話くらいからでして、せめて9話、できれば一章の終わりの19話まで読んで欲しい作品です。ここらへんまでくれば、この物語の魅力が充分に伝わっていると思いますので……
小説の内容としては、一人称多元の小説で、キャラクターの視点を話毎に変えて進めていく感じの構成になっています。そのため読者としては読みやすく、三人称多元でありがちな1話での多くの人の感情が入り混じる感じもないので、物語の理解がしにくいといった感じもなく、イコ先生らしいわかりやすい小説になっています。
またこの小説には、設定や世界観等、色々な魅力があるのですが、一番のウリは、二人の男性のキャラの良さだと思います。なんというか、言葉が悪いかもしれないですが愛すべきバカといった感じで、私は大好きです。