ミッション2 ギルドに入ろう
???「私は何があっても※※※※※※※なければ
君のために」
(スズはレイたちと共に検問も問題なく通り、ギルドに向かう)
レイ「ギリー、今日のミッションの報酬くれー」
ギリー「行儀悪いなぁ。まあ、うちの要だしいいんだけど」
「ん?そこの子どもはどうしたんだ?」
「まさか、ニーナと!?」
レイ「違う!」 ニーナ「違います!」(2人が声を合わせる)
ギリー「息ぴったりだな」
「じゃあこの子は?」
レイ「たまたま捨て子がいたんでな」
スズ「あ」
レイ「それで十分育つまで俺のチームに入れようと思っているんだ」
「だから、冒険者登録を頼む」
ギリー「そういうことか」
「でも、珍しいなぁ。あのお前が..」
レイ「うっさい」
ギリー「すまんすまん、とりあえず冒険者登録だな」
「そこの子名前は?」
スズ「スズです」
ギリー「スズだな」
「ここに書いて」
(スズに紙を渡す)
スズ「この信気量ってやつは」
ギリー「それはお前さんの信気量を書くんだ」
(ギリーが水晶を取り出す)
これはまずい、あれに触れればスズの垂れ流しの膨大な信気量がバレてしまう。
どうしようか、私が信気を送って水晶に数字が出る前に破壊させるか。
いや、どこまであの水晶が測れるか私にもわからない。
もし急激に増えていく数字を見られたら、本末転倒だ。
ならここは..
(スズが水晶に触る)
(水晶は52という数字を示している]
ギリー「まあまあだな」
(ギリーが紙に52と書く)
水晶自体に信気を纏わせスズの信気とほとんどを中和させた。
私ながらいい案だと思った。
スズ「あの、ここのハンコって」
ギリー「あー、そこは試験を受けて合格したらハンコをもらって晴れて冒険者になれるん
だ」
スズ「試験ですか..?」
ギリー「ああ、何かあったらそこのニーナが治してくれるから大丈夫だ」
ニーナ「あの、私いいように思われてる..!?」
ギリー「まあ、そこのレイと手合わせしてもらうから」
「あそこの扉の奥で動きやすい服があるから着替えてまた奥の扉の奥で待ってて
くれ」
(ギリーはカウンターの奥の扉を指差す)
スズ「(俺戦闘なんてできるのかな..)」
おかしい。ギルドに入る時試験なんていらないはず、どうにかしてでもスズに
勝たせなければ。
スズ「コロッセオみたい..」
ギルドにこんなところがあるなんて私も知らなかった。
観客はいないがわかるここは殺し合いに使われる場所。
私はスズにバレないように相手を倒せばいいだけ..
いや、今の段階ではスズはヌイ相手に話にならない
なら、ここでスズの覚醒の第一段階に達成出来るかもしれない
そのためには最初は私は見つめることしかできない
(反対の扉からレイが出てくる)
レイ「普通だといらないんだが俺のパーティに入るなら実力を確かめなければならない。
ごめんな。手加減はなしだ。剣はこの木刀だ。」
(レイが持っていた木刀を渡す)
スズ「俺は弱いですよ..?」
レイ「なあ、スズ。俺を倒せなくてヌイ相手に何ができる。弱い子供を簡単にパーティに
入れて死んでしまって欲しくない」
スズ「わかりました..ルールは..?」
レイ「急にやる気になったな。ルールは相手を気絶させた方の勝ち。他はなんでもOKだ。」
「じゃあやるか」
(レイが剣を構える)
(スズが木刀を拾い、急いで構える)
スズ「信気 初強の体」
(薄いオーラを纏う)
(次の瞬間スズはなにかを感じ咄嗟に右に体を逸らした)
レベルが違う。見た瞬間わかった。
スズが信気を使った一瞬でスズの懐に潜り、気絶させる気だった。
私が信気を使って知らせなければ終わりだった。
レイ「(今のを避けれるのか)」
スズ「(危ない、一瞬でも遅かったら今のが直撃だった)」
(スズは急いで距離を取る)
レイ「冷静だな」
スズ「(なんでこんな次の動きがわかるんだ?)」
まただ、また私は。
ここまで強さの違いがあるとは思っていなかった。
とりあえず、私が次の動きを教えていけば..
(木刀が交わる音)
スズ「(体が咄嗟に動いた)」
「(早く距離を)」
(また距離を取る)
(スズは20分ほどこの逃げるような行動を取り続けた)
スズ「はあ..はあ..」
レイ「おいおい、逃げてばっかじゃねーか。」
「体力も無くなってきただろ。」
「じゃあこうしよう。次の一本、俺はここから動かない。」
スズ「え、でも」
レイ「全力でこい。お前はなんのためにここに来たのか考えろ」
スズ「俺は..この世界でみんなを助けるためにヌイを狩るんだ」
いまだ。
(スズに信気を送る)
今スズは信気が垂れ流しになっている。
だから、自身が持っているはずの信気より威力が弱い。
なら、私の信気でスズの信気が漏れるのを防ぐ。
そうすれば..
(スズのオーラが濃くなる)
スズ「絶対に勝つんだ。行きますよ」
(スズは思いっきり土を踏み込む)
(レイが守りの姿勢を取る)
一瞬だった。私でさえギリギリ目で見えるほどの速さだった。
レイの木刀は先端が落ちていた。木刀が折れる音さえも置き去りにした。
スズ「う..無理..」
(スズとレイは同時に倒れた)
すごい信気量だ。初強の信気であの速さは私でも無理だ。
さすが、あの人の推薦の勇者だ。
今、スズは倒れているがいきなり膨大な信気を使ったらそうなるのも当然だ。
(倒れた後すぐにニーナとギリーが入ってきた)
ギリー「とりあえず、治療からだな」
ニーナ「信気 中癒の薬」
レイ「う..んん..」
スズ「んーん..」
ニーナ「2人とも気がついた?」
レイ「ニーナ?」 スズ「ニーナさん?」
ギリー「2人ともやりすぎ」
「レイに関しては弱気でって言ったはずだぞ、スズは力出し過ぎだ」
レイ「こいつが強いんだから、しょうがないじゃねーか」
スズ「すみません、咄嗟のことで自分でも驚いてます」
ギリー「まじか、この威力で反射的なのか」
レイ「スズは合格でいいよ」
「悔しいが俺には最後の見えなかった」
スズ「ありがとうございます!」
ギリー「まあ、あれが常時出せるくらいになんないとね」
スズ「頑張ってみます..」
レイは手加減してた。信気を使っていなかったから。
何かある。
私には、まだわからない。
ミッション2「ギルドに入ろう」クリアだ。
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