第33話 修学旅行

 *この話までは悠依目線です

修学旅行は長崎になった。私の学校は中学にしては珍しく行き先が複数ある。私は潤と同じ行き先だ。班も2人から作れるため潤と2人班にした。

 当日、羽田空港に着き待ち合わせ場所に向かった。先生が出席確認をし飛行機に乗り込む飛行機が飛ぶと隣の席に潤が座る。潤と話をしていたらあっという間に長崎空港に着いた。ホテルのロビーで先生からの話しがあり17時までにホテルに帰れとの事だった。潤と観光地を巡った。旧グラバー邸から帰る時段差に私が躓いた。咄嗟に潤が私を抱き抱えながら転んだ。私が「潤。大丈夫?」と聞くと腕から血を滴らせながら「大丈夫。悠依は怪我なかった?」と言った。私は「血が…」と言いテンパった。それをみかねた潤が「大丈夫。大丈夫だから。こんなの擦り傷や大丈夫。」と言った。私は「ごめん」と謝ると潤が「謝るなよ。それより悠依が無事でよかった」と言った。その後ホテルに戻り部屋へ行った。夕飯を食べ部屋での自由時間女子友と恋バナをした。次の日バスで移動し山王神社や原爆資料館に行った。そして最終日は朝から自由行動。潤と稲佐山に行った。長崎の街並みが綺麗に見えた。横には好きな人。前には綺麗な街並み。幸せな空間だった。今日の稲佐山は人が少なかった。横で景色を見ていた潤が「悠依。」と言った。横に顔を向けると「ンッ」咄嗟の事だったがすごい長い時間に感じた(幸せ。)と思った。

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