第26話 家庭授業

美音が話始めた。「悠依も優希も好きな人がいるよね。悠依はこの前ぎゅーまでしたよね。」と言った。悠依も優希も首を縦に振る。美音が話を続ける「優希も悠依もママとパパの子だよね。」と美音が言うと悠依も優希も同じ反応をした。

「これから先小学校で習うと思うんだけど、子供はパパとママがいなきゃ絶対に生まれない。だから悠依も優希も将来ママになる好きな男の子はパパになる。だけど子供が生まれるにも過程が必要なんだよ。その過程をこなしても子供が出来ないこともある。だから子供がいるって奇跡なんだよ。その起こった奇跡を簡単に消せないから親になるには責任も伴うんだよ。悠依も優希も、もうすぐそういう自分で責任を伴うことが体に現象として起きてくる」と美音が言った。それを聞いた悠依が「今私は樹君が好きな男の子だから、樹君がパパになるの?」と聞いた。美音は「今はそんなことはないけど、いずれ今好きな男の子とお別れするかもしれない。そして次の好きな人が出来るかもしれない。もしその時に悠依にもし子供がいたら相手はどう思うかな。」と言い返した。しばらく優希と悠依も沈黙した。しばらくして俺が「パパとママが言っている一線の意味がわかったか。パパもママも悠依達が末長く好きな子と一緒にいてほしいけど、まだ悠依も優希も責任を取ることができないからね」と言った。悠依達は「うん」と言った。

 2ヶ月後いつも通り仕事を終え家に帰ると悠依と美音が話していた。美音が俺に気付き「お帰り〜今日、悠依の学年でこの間の話について詳しい話しがあったらしいよ。」と言った。

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