第3章 4年後の家族

第20話 悠依と優希 

 

 悠依と優希は年子の割に喧嘩は一切しなかった優希が駄々をこねると悠依が叱った。時には悠依が譲ってあげることなどもあって悠依のお姉さん加減には感服した。美音も担任に戻り、俺も担任の仕事にプラスして茶道部の顧問も任された家に帰る時間は20時を回るのが日常的で今まで、出来ていた悠依と優希のお迎えも美音がやっている。ある日家に帰ると美音が玄関で待っていた。この日は生徒の生活指導で遅くなってしまった。美音が「今何時」と俺に言った。「21時15分です。」と俺が言うと「最近仕事が大変なのはわかるけど、貴方はパパなの悠依と優希の。今日悠依からまたパパいないのって言われた。貴方はそれでいいの?」と美音に言われてしまった。「この埋め合わせは明日絶対する。明日家族で出かけよう。」と俺が言うと美音は「悠依達も喜ぶと思うよ」と言った。次の日朝早く悠依と優希を起こし、美音が2人を車に乗せて4人で出発した。悠依が2度寝から目を覚ますと「今どこ」と言った。美音が「テーマパークに行くよ」と言うと悠依は優希を起こして「テーマパーク行くって」と言った。優希は寝起きでキョトンとしている。目的地に着くと悠依ははしゃいでいる「ママ、パパ早く行こ」と言い急かしてくる優希はまだボーッとしている。入場すると悠依が乗りたがっているアトラクションに向かった。悠依は優希と手遊びしている。俺と美音も悠依達を見ながら会話をしていた。アトラクションを降りるとすっかり目が覚めた優希が走り出した。と思ったら転んで泣き出したすかさず悠依が立ち上がらせ「泣かないの」と言って優希を慰めた。「悠依は立派なお姉さんだな」と俺は言いながら悠依の頭を2回ポンポンと叩いた。お昼ご飯を食べ終わると優希が疲れたと言い出した「俺が優希みてるから美音は悠依の事遊ばせてあげて」と俺が言うと「じゃあ、また後でここに戻ってくるね」と美音がいい悠依を連れてアトラクションに行った。数時間して美音が悠依を連れてもどって来た。「帰るか」と俺が言うと美音は「そうだね」と言った。悠依と優希2人とも車で手を繋ぎながら眠っていた。「可愛いね〜」と俺が言うと美音が「そうだね。悠依が思った以上にお姉さんやってるしね。」と言った。

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