第17話 お姉ちゃん
検診から帰ってきた美音が「5週目だって。」と俺に言った。「やったね!美音の夢叶ったね。おめでとう。美音。」と俺は美音に言った。「悠依こっちにおいで。」と俺が言うと悠依はテクテク歩いてきた。俺が悠依を抱きあげ膝に抱えた。「ママからお話しがあります。」と俺が言うと「は〜い」と悠依が言った。美音が「悠依。悠依は今日からお姉さんになりました。悠依にちっちゃい子ができました。」と言った。悠依は満面の笑みだ。悠依がパチパチと手を叩いた。「よかったな〜悠依お姉さんになるんだぞ。」と俺が言うと悠依は頷いた。悠依を寝かしつけ美音と今後の子育ての話をした。「悠依の子育てもおろそかにせずお腹の子をしっかり育てよ。とりあえず美音は、悠依の事は俺に任せて体を安静にね。」と俺が言うと美音が「ありがとう」と言った。
2週間後。美音が健診に行く日になった。悠依と3人車で病院に向かい美音を降ろして俺達は車で待機した。病院が空いていたらしく美音はすぐに出てきた。車に乗るなり美音が「性別が発表になりました。」と言った。俺が「どっち」と聞くと美音が「悠依に妹ができました〜」と言った。「やったな!悠依。」と俺が悠依に言うと悠依も手をぱちぱちした。その日の夜、夕飯を食べながら名前の候補を決めた。1週間ぐらい悩み決めた。 (優希と書いてゆき) 名前を決めた次の日、悠依に「悠依の妹の名前が決まりました。優希。って言います。」と俺が言うと悠依は美音のお腹を撫でた。「優希ちゃんま〜だ?」と悠依が言った。「まだだよ。来年の春ぐらいかな」と美音が言った。次の日、保育園に悠依を連れてくと悠依が「先生、悠依にちっちゃい子できたの。」と保育士に言った。保育士は「よかったね悠依ちゃん。」と悠依に言った後に、俺に「おめでとうございます。悠依ちゃんずっとちっちゃい子欲しいって言ってましたから。」と保育士は言った。「ありがとうございます。じゃあ夕方な悠依」と保育士と悠依に言い仕事に向かった。ホームルームが終わると違うクラスの生徒が話しかけてきた。「先生の奥さんて登甲北高校の樫木美音先生じゃないですか。」と言われた。俺は「どうしてそう思うんだい」と生徒に聞くと「私もともと登甲北高校の1年生で水泳部に所属していたのですが、ここの高校の方が水泳が強かったので3年生から編入したんです。それで1年生の時の担任が樫木美音先生でした。話を聞いた限りお子様が産まれたタイミングと名字が一緒だったのでもしかしたらと思い声をかけさせていただきました。」と女子生徒が言った。「そうだよ。僕の妻は樫木美音だよ。」と言うと生徒が「あの今度美音先生に会いに行っていいですか。美音先生の住所は教えてもらったので。」と言った。「わかった。美音に聞いておくよ」と言い職員室に戻った。美音に女子生徒の事をメッセージで送ると来ていいよと帰ってきた。放課後女子生徒に美音からの伝言を伝えた。「わかりました。今週の日曜日の10時頃伺います」と言い嬉しそうに帰って行った。仕事を切り上げ悠依を迎えに行くと保育士がいつも通り悠依を呼んだ。悠依が来る間保育士が「悠依ちゃん、お姉ちゃんになるって張りっきりて色々なことをちゃんとやっていましたよ。」と言った。悠依を抱っこし「偉いぞ悠依」と俺は言いながら悠依の頭を撫でた。帰って保育士から言われた事を美音に話す。美音が「よく出来ました。悠依偉いね。」と褒めた。1週間が終わり日曜日が来て俺は悩んだ。
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