第14話 成長

 教室に入ると生徒の1人になんで夏休みの前に休んだんですかと聞かれた。「子供が産まれたからです。」と言うと性別教えてくださいと言われた「女の子で名前は悠依っていんだよ。はい。じゃあ授業始めるよ。」と言い授業を始めた。休み時間に用事があって教室に行くと生徒が写真見せて〜と言ってきたので悠依の写真を見せた。生徒から可愛い〜との声が溢れる。自分が言われている訳ではないが少し恥ずかしかった。仕事を終わらせて帰る。静かに家に入ると美音が玄関に来て「大丈夫。悠依今起きてるから」と言った。悠依の手に指を乗せるとギューと握った。「元気だなー。」と俺が言うと「今日は悠依ご機嫌だからね」と美音が悠依を撫でながら言った。仕事から帰ってくると悠依が癒しだった。日曜日は2週間に1回悠依と美音と出かけた。冬になり2学期も少なくなってきた。悠依の離乳食もスタートした。乳児用のスプーンで悠依に食べさせる。食べてる最中が最高に可愛い。悠依はどんどん大きくなる。冬休みに入る。悠依が冷えないように家はとても暖かい。クリスマスになった。「去年のクリスマスに話してた内容が懐かしいね。」と美音が言った。「今年はクリスマスプレゼントを買ってきたぞ」と俺が言いながら悠依のベッドの横に置く。「悠依、パパ優しいね〜」と美音が言った。今年の冬は一段と寒い外で雪がちらついている。悠依はすやすや眠っている。「なんか家庭があるていいよな」と俺が言うと美音からの返事がなかった。美音を見ると悠依の横で眠っていた。美音に布団を掛けて、残ってる仕事を始めた。2時間ぐらいして悠依が泣き始めた。ミルクをあげ抱っこして体を少し撫でてあげると悠依は俺の腕の中ですやすや眠った。その日の夜悠依が「ママ」と話した。「今、悠依話したよ」と美音が言った。「本当か?」と俺が言うと「今ママって言ったよ」と嬉しそうに美音が話した。年が明けお互いの実家に行く。最初に美音の実家に行った。「あけましておめでとう御座います」と美音の両親に新年の挨拶をしあらかじめ買っておいたお酒を美音の父親に渡した。美音のお母さんが悠依にお年玉をくれた。「悠依良かったね。ばあばがお年玉くれたよー」と美音が言うと悠依が笑った。俺が離乳食の準備をして乳児用の椅子に悠依を座らせ食べさせようとすると、美音の母親が「私にやらせてもらえない?」と言った。「よかったな。悠依ばあばが食べさせてくれるよ。じゃあお願いします。」と言ってお母さんに任せた。「可愛いね。悠依ちゃん。」と言いながらご飯をあげている。美音が「お父さんもやってみれば。」と言った。「俺はやらん」と美音のお父さんは断った。お昼を食べ終えてお腹いっぱいになった悠依は寝てしまった。悠依を抱っこして「今日はありがとうございました。」と俺が言った。美音のお母さんが「じゃあね。悠依ちゃん。」と手を振った。美音と家を出た。車に乗り家に帰って悠依をベッドに寝かせた。夕方俺の両親が家に来た。「悠依が疲れるから来てもらう?」と俺が美音に聞いて美音が「そうしよう」と言ってきてもらうことにした。「あけましておめでとう」とお袋が言った。俺の親父がポチ袋を出して「これは悠依ちゃんにこれは美音さんに」と言ってお年玉を渡した。「頂けません」と美音が言った。「これは美音さんが貰って。頑張って悠依ちゃんを産んでこんなにも可愛い孫を私達に会わせてくれたんだから。」と親父が言った。夕飯を俺が作り、お袋達の買ってきたものと一緒に食卓にならべた。「お袋悪いけどこの刺身持って帰ってくれ。」と俺が言うとお袋が「どうしてあなた好きでしょ」と言った。「俺も美音も刺身は好きだよ。だけど悠依が完全に母乳離れ出来ていないから、今美音は生物を食べられない。そんな時に俺だけ食べるのは出来ない。だから持って帰ってくれ。これは悠依が出来た時から決めてたことだから。」と俺は言った。「授乳が終わったらいっぱい持ってくるからね」とお袋が言った。美音が「ありがとうございます」と言った。夕飯は美音も食べられるもので揃えて他はお袋に持って帰って貰った。こうして正月が終わって行った。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る