第13話 1年の早さ
悠依が生まれて1週間が経とうとしていた。そして教員も夏休みに入った。子育てを夏休みに一緒に出来るように計画通りな出産だった。美音は退院した。病院に悠依と美音を迎えに行く。「美音頑張ったね。お疲れ様。」と俺は言い車のドアを開けた。「静かに。悠依今ぐっすり寝てるから。」と美音が言った。「ごめんごめん」と俺は謝りハンドルを握る。家に着きベビー用のベッドに悠依を寝かせた。「美音少し休みな。家事は俺がやっとくから」と俺が言うと「ありがとうでも、悠依まだ目が離せないから。」と美音が言った。「美音、一緒にさ子育て講習受けたじゃん。ミルクの入れ方も勉強した。俺の事少しは頼ってくれていいよ。このままだと美音が倒れちゃう。少しは休んでお願いだから。」と俺が少し強めに言った。美音は「じゃあ少し寝て来る」と言って寝室に行った。30分後美音が起きてきた「やっぱり悠依が心配で」と言った。「先はごめん。でも美音が元気でいないと悠依も元気なんれないから。自分の体も大事にね。」と俺が言った。
1週間後美音はだいぶ落ち着きちゃんと休めるようになった。俺もお風呂の入れ方、オムツの変え方などを必死で覚えた。そんなある日美音の両親が訪ねててきた「お母さん、お父さんお久しぶりです。」と俺が言うと美音の母親が「久しぶりね。美音と光輝さん2人で出かけて来なさい。ずっと子育てしてると息が詰まるわよ。たまに息抜きしないとね。」と言ってくれた。「じゃあ美音一緒に出かけようか。」と俺が言うと「じゃあお母さん悠依の事よろしくね」と美音も出かけるしたくをした。「美音どこ行きたい?」と俺が聞くと「景色が綺麗なところに行きたい」と美音が言ったので車を走らせひまわりの有名な場所に行く。その車の中で美音が「もう1年か。妊娠がわかって悠依が生まれて去年の9月から色々な事があったな〜」と言った。「俺はさ美音の力になれてるのかな。」と俺が聞くと。「充分だよ。こんなにやってくれるパパいないよ」と美音は答えた。ひまわり畑に着いた。「ひまわり綺麗だね。なんか癒された。子育て楽しいけど、キツイ部分もあるからさ。」と美音が言った。「俺も今まで以上に頑張るよ」と俺が言うと美音は微笑んだ。「頼りにしてるよパパ。」と美音が言った。昼ご飯を食べ家に帰る「ただいまー」と家に入ると美音のお母さんが出てきて悠依ちゃん「今寝てるから」と言った。「ありがとうございました。悠依を見て頂いて。お父さんはどちらに。」と俺が聞くと。「あの人孫が可愛くて仕方ないんだけど、あのぶっきらぼうの顔で悠依ちゃん見るから、悠依ちゃん泣いちゃってさ。あんた席外しなって言ったら家飛び出して行ったんだよ。」と教えてくれた。「じいじの顔怖かったね」と言いながら美音は悠依を抱き上げる。悠依はよく眠っている。「そんじゃあ、私はこの辺で。またいつでも呼んで。」と言い美音のお母さんが帰った。10分後悠依が起きて泣き出した。美音が抱っこして慰めている間に俺は凍っている母乳を解凍し飲みやすい温度にする。美音から抱っこを代わり悠依にミルクを上げる。「上手じゃん。」と美音が俺を褒めた。2人ともだいぶ子育てに慣れた。
次の週に美音と一緒に俺の実家に向かった。俺の親父が転んで足の骨が折れたそうだ。それで悠依に会えておらずどうしても孫に会いたいと電話をかけて来た。悠依を美音が抱っこして車で実家に行く。実家に着くとお袋が来て「美音ちゃんおめでとう。」と言った。美音が「ありがとうございます」と言った。「お袋そこ美音の邪魔になってるからどいて」と俺が言うと「ごめんなさいね」と言ってリビングに行った。美音と悠依がリビングに入ると「美音ちゃん久しぶり。そして悠依ちゃん始めまして。じいじだよ〜」と言って満面の笑みで親父が来た。悠依はびっくりして泣き出した。「少しは距離感と声量考えんかい」とお袋に親父が怒られた。どこの家も同じだなと思った。美音もクスッと笑った。「美音ちゃんゆっくりしてってねー」とお袋が美音に行った。昼ご飯を一緒に食べた。ご飯中も親父はしょんぼりしている。これはこれで面白かった。両家に悠依の報告などで夏休みが終わった。2学期に入った。
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