第8話 夏休み

 こうして1学期が終わり美音がやりたがってた式の日程が近づいてきた。ドレスの試着をし着るドレスを決めた美音は嬉しそうだった。試着後婚印届を出した。式は2人だけでやり披露宴を別日に設定した。終業式が終わっても教師の仕事は終わらない。事務作業や部活の引率などをして休みがようやく始まる。出発の日飛行場に早めに美音と向かい飛行機の離陸を待つ。飛行機が離陸してようやく美音との新婚旅行を兼ねた結婚式に向かう。飛行機が到着し機内アナウンスが流れた。当機は只今那覇空港へ着陸致しました。今日の天候は晴れ気温は33度となっております。飛行機を降りるなり美音が「沖縄の匂いがするー」と言った。「どんな匂いだよ。まあ言いたい事はわかるかもな。」と俺が言った。2人でレンタカーでホテルに向かった。ホテルに荷物を置き真っ先に海に向かった。「海綺麗!貝殻いっぱい落ちてる!ねね私と海どっちが綺麗に見える?」と美音が聞いてきた。「美音も海も両方とも綺麗だよ。」と俺が言うと「なんかずるい解答」と美音がちょっぴり不真腐れた。夕飯の時間になりテラスで2人ご飯を食べた。海面に火がゆらゆらと映ってゆっくりと時が流れて行く。夜も更け部屋から海を見ながら2人で少し話した。「明日いよいよ正式に結婚の儀式が全部終わるんだな〜明日から夫婦って呼ばれるんだよなんか楽しみだね」と美音が言った。「明日は早いから早く寝よ!大好きだよ美音。おやすみ。」と俺は言って布団を彼った。「おやすみ」と言い美音も眠りについた。

「おはよう」と美音の声が聞こえた。「おはよう」と俺も返す。「今日は結婚式日

和だね」と美音がカーテンを開けた。海面に朝日がキラキラ光る。ホテルのレストランで朝食を食べ控え室に行く。「新郎はこちらの控え室でお待ちください。」とスタッフに言われた。「じゃまた後でな美音。」と俺は美音に言うと美音が「今より可愛くなってやるから楽しみにしてな。」と意気込んだ。「分かった。楽しみに待ってる」と俺は言って部屋を離れた。1時間後美音と一緒に式場に入る。沖縄の海と一緒のセロリアンブルーのドレスに身を包んだ美音はとても綺麗だ。開式宣言をして牧師の指示にしたがい結婚式が進行していく。「良き時も、悪しき時も、富めるときも、貧しきときも、病める時も、健やかなる時も、 生命ある限り、あなただけをだけを愛することを、誓いますか。」と牧師が言う「はい、いかなる時も新婦を愛することを誓います。」と俺が言う。「はい、いかなる時も新郎を愛すると誓います。」と美音も続く。「それでは新郎新婦で指輪の交換です。」と牧師が言う。指輪を交換し美音のベールを上げる。美音は過去にない笑顔だ。「それでは新郎は新婦に誓いのキスを。」と牧師が言う。美音は目を瞑った。そういえば交際中キスした事なかったなと思いながら美音にキスをした。少しだけ甘い香りがした。鐘が鳴る音がする。「それでは結婚証明にサインを」牧師に誘導された場所には万年筆と紙がありお互いの名前を書く場所があった。サインを2人で順番にした。「ここで2人が夫婦である事を証明します。」と牧師が締めくくり式は終了した。服装そのままで海に行きウエディングフォトを撮影し一連の流れが終了し部屋に戻った。「楽しかった?」と俺が聞くと「超楽しかったし、幸せだった!」と美音が言った。「それはよかった!俺も幸せを感じたな〜」と俺も言った。こうして俺達の結婚式は終わった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る