第7話 試練

 日曜日スーツを着て髪を固定し両家の元に行く。2人ともガチガチだ。「美音まじでごめん。完璧な俺のミスだ。」と俺が言うと美音は「しょうがない。とりあえず頑張ろう。」レストランに着くと個室に案内され両家を待つ。ガラッと扉が開き美音の両親が入ってきた。1分後に俺の両親も来た。「そ、それではえーと。すみませんテンパってしまって。この度はお越しいただきありがとうございます。今回私のミスでいきなり両家顔合わせになってしまい申し訳ございませんでした。そして美音さんのお父様お母様、ご報告が遅れてしまいすみません私美音さんと交際させていただいております剣持光輝と申します。急なお話ですが娘さんを僕にください。」と俺が言うと美音のお父さんが口を開いて「まず第一に美音と君には歳の差がありすぎる。他の若い女の子の方が君にとって幸せなんじゃないかい。別に君の心配をしている訳ではない。この先君に近づいてくる同い年くらいの子がいるかもしれないその時に君がそっちに行ってしまったら美音の傷は計り知れないし親としても許せない。そこまでの覚悟は君にはあるのか。」と言った。「もちろん。僕は美音を愛し続けられますし美音を幸せに出来る覚悟もあります。心が違う子に動くような事は絶対にありません。年が離れているなど愛の矛先が変わる理由になんてなりませんから。」と俺は言い返した。「分かった。君の熱意と美音が好きな気持ちも伝わった。美音を是非幸せにしてあげて欲しい。」と美音のお父さんが言った。「分かりました。」と俺も答える。「そしてお袋と親父俺達の結婚を許して欲しい。」と俺が両親に言うと「あなたが美音さんを幸せにできるなら私たちは止めない。」とお袋が言った。「ありがとうございます」と俺は深々と頭を下げた。その後は両家の親交を深め楽しい食事会となった。会食が終わり美音と2人で喫茶店に寄ったあまりにも緊張しすぎて2人ともご飯をまともに食べれなかったからだ。「「緊張した」」と2人で安心しきった。

緊張の後のコーヒーは格別だった。

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