第6話 最初の準備

 4月になり俺は高1の担任になった。美音は去年3年だったから今年は高1の担任になった。2人して高校1年の担任だ。入学式が終わり生徒との顔合わせの時間が来た。その年々でどの学年にも学年カラーが存在する。控え目な学年、元気な学年俺のクラスは元気な学年のクラスだった。必要事項の説明が終わりクラスでの自己紹介の時間になるともちろんこの質問が飛んでくる「先生彼女いますかー」プロポーズに俺はネックレスに指輪が付いている婚約指輪を美音に渡したから俺は指輪をつけていない。生徒が聞くのもしょうがない。「先生には婚約者がいまーす」と俺が言うと女子から「キャー」と言う声が聞こえるまあ当然の流れだ。そんなこんなで今日から担任1年目の年が始まった。

 仕事を片付け家に帰る。今日はどうしても早く帰らなきゃならない理由があった。美音と合流し不動産屋に行った。そこからマンションの内見に向かう。新しいマンションを購入するためだ。俺も美音も共働きだからローンはすぐに降りた。これで美音とのマイホームの手続きが完了した。1ヶ月後の日曜日に引っ越しをする。

 そしていよいよ2人で一緒に住む日がやってきた。次の日いつも通り授業をし、仕事を片付けて家に戻ると美音が先に帰っていた。玄関にいい匂いが立ち込めている「ごめんね。ご飯作らせちゃって。」と俺が言うと美音は笑顔で大変なのはお互い様だよと言ってテーブルにご飯を並べた。「「いただきます。」」と同時に二人で食べ始めた。「なんだかんだで美音の料理初めて食べるよ。美味しいよ。」と俺が言うと「よかった〜」と美音が笑う。「なあ、一緒に暮らす上で話さなきゃいけない事があると思う。」と言うと美音は「いいよ。決めよ!」と言った。「まず家事は手が空いてる方がやる。どんなに仕事が忙しくてもお互いとの時間は確保しよ。この二つは守ってこ。」と俺が言うと美音は深く頷いた。「あと、私からもまず寝所2人で別のベットを使うか同じのに一緒に寝るか。毎日ハグはして欲しいな〜。あとこれは重要両親への挨拶、式の日程、子供の人数。これは大事だと思う。」と美音が言った。俺もすかさず答える「考えてある同じベットで寝よ。毎日仕事行く前にハグはしてあげる。両親への挨拶は次の日曜日どう?式は夏休みやらないか?子供は2人。どうでしょう。」この提案に「文句なし」と美音が答えた。

 その週の日曜日俺はとんでもないミスをした。両家の両親の日程をブッキングさせてしまいいきなり両家顔合わせになってしまったのだ。どうなってしまうのか。

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