まだまだゲーム

 優花は…変態で…オレも変態…⁇

 

 てか…優花って痴漢にあうと固まるんだよね?

 

 いつもオレに変態されてたのって…固まってた?

 

 でも…イヤじゃないって…

 

 どーゆー意味ー⁉︎

 

 オレのせいで優花が変態に慣れちゃったってこと?

 

 こ、これはどうすれば…

 

 

「やったぁ!わたしの勝ちー」

 

 オレが色々考えているといつのまにかゲームが終わっていた。

 

「あ…」

 

「それじゃあ、罰ゲームね!」

「うん」

 元気よく優花が次の罰ゲームを決めていた。

 

「じゃあー、マッサージ‼︎マッサージしてよ!」

 と言いながらオレのベッドに転がった。

 

 

 まったく優花は、無防備だ…。

 

 で、ベッドに転がったかと思えばいきなり起き上がり、

「これじゃゴワゴワするよね?」

 と言いながら脱ぎだしましたよ?

 

「えっ、ちょっ…」

 

 ‼︎

 

 こ、これは…

 

 これはこれはなんとも可愛らしい部屋着を洋服の中に着込んでいらっしゃった。

 

「これならマッサージしやすいと思うの」

 と、またオレのベッドに転がった。

 

 …

 

 その部屋着…あったかそうだけどさ…下…足が…足が丸見えじゃん。

 

 そんな短いのはいてるんだね…。

 

 それは…目のやり場に困るよねー。

 

 変態だけどさ、やっぱり直視できませんって。

 

 

 まぁ、優花がお願いするのであればこちらは、喜んで‼︎ってなもんですよ。

 

 ちょいと失礼致しますーっと心で詫びて肩の方から失礼した。

 

 

 ⁉︎ほっそ…

 

 細すぎるんよ‼︎

 いつも母さんが肩凝った〜っていうから、たまにマッサージするけどさ、優花と母さんは…別の生き物なんだろうな。

 

 白米と炊き込みご飯くらいの差がうまれている。

 

 なんなら、トイレットペーパーとカラカラの芯くらいだわ。

 

 …

 

 てか、肩のマッサージなのに転がらなくてもよくない?

 

 優花に乗っかってやったら優花重いよね?

 だからオレすごい大勢で、優花に当たらないようにしてるからあしが限界…

 

 それに変態すると優花が…優花の今後が心配…

 

 

 ジリリリー

 

「よし、三分経ったよー。ありがと」

 と起き上がりお礼を言われた。

 

 いつのまにはかってたんだよ。

 

「なんの音かと思ったわ」

「あはは、あ!もうこんな時間。わたしそろそろピクニックしないと」

 

「え?だれかと出かけるんだ?」

「ううん。おかあさん留守だから朝サンドイッチ作ったの。真樹弥にもあげる。はいどうぞ」

 

 サンドイッチを差し出された。

 

 どこから急にだしたんだよ⁉︎

 

 …

 

 

「…ありがとう。で、ピクニックって…」

「庭で一人ピクニックするの。」

「ならオレも行っていい?」

「えっ?いいの⁉︎真樹弥って、今日家から一歩も出ないですゲームしてたんじゃないのっ?」

 なんて意味のわからないことを言い出す優花。

 

「してないし」

「そうなんだぁ。じゃあ行こっ」

 嬉しそうな優花は、笑った。

 

 それじゃあオレも、と立ち上がるといきなり優花が振り返り、

「寒いかもだから上着もう一枚着なさいとか、靴下はちゃんと長いの履きなさいよ?」

 とか、世話焼き婆さんになった。

 

「もう、オレ子どもじゃないんだから。」

「えっ、じ…じゃあ…わたしの知らないうちに…大人にっ⁉︎」

 

「うーん…まぁどっちかっていうと子ども寄りだけど…」

「なら、ほーら。これも着なさいよ」

 とやっぱり子ども扱いされてしまった。

 

 こうして優花とのピクニックが始まった。

 

 続く。

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