第3話 外壁と初期費用

 前回のあらすじ


 ヒエラルキー


 ◇◇◇


 昨晩このエッセイの事は伏せたまま、それとなくうちの奥さんに、家庭内ヒエラルキーの話を振ってみました。我が家はどうかな?と。


「うちは、お父さん>お母さん>子供達>ペットかな。子供達の為にお父さんを立てるようにしてるよ」


 おぉ!

 なんと!

 ありがたや!


「ただ、」


 ただ!?


「げんちゃんたまに凄くむかつく事が有るから、」


 有るから!?


「その時は、お母さん>子供達>ペット(メダカ)>お父さんかな」


 魚類未満!!


 いや、普段は最高位にしていただいてるからセーフ!?


 いや、魚類未満が常態化する恐れがある!?


 いや、していただいている時点でトップはやはりお母さんなのでは??


 真実はいつもひとつ!


 トップだと思い込もう。

 ありがたや、ありがたや~!


 という事で、テンションあげてまいりましょー!


◇◇◇


  文字数の都合で駆け足になってしまった前編の最終話『私の選んだ建築材料たち その2』

 

 https://kakuyomu.jp/works/16817330669236786159/episodes/16817330669598788207

 

 この中に出てくる壁の構成を個別に書いていこうと思います。


 外部から内部へ、もう一度順番に


白洲しらすそとん壁』↔『防水•透湿シート』↔『壁下地(杉板厚み15mm)』↔『通気層』↔『壁下地(杉板厚み15mm)』↔『防水•透湿シート』↔『断熱材(セルロースファイバー)』↔『石膏ボード』↔『壁紙(ルナファーザー)』↔『壁塗料(チャフウォール)』

 

 合板やビニール系の素材は、わが家からは取り除きました!壁に使う素材は、透湿性の有るもののみ使用します。


外壁は『白洲しらすそとん壁』高千穂シラス(株)を採用!

 

 100%自然素材で防水+透湿性有り。火山灰シラスの特性を活かした二層構造で雨水の浸入を防ぐようです。

 

 屋外の自然環境にも劣化しない高耐久性。退色・劣化がおきにくいから、建物の維持管理が軽減できそう。←ポイント!


 建売住宅に多い窯業系サイディング壁はパネルとパネルの間をコーキング剤で防水しています。コーキングの寿命が切れるとそこから雨漏りの原因に。コーキングの打ち直しが必要になります。


 注文住宅でよくある、モルタル塗り防水塗装仕上げ。こちらもモルタルはどうしても多少のクラックが避けられない為に、防水は塗装頼みになります。


 どちらも本来なら15年〜20年に一度は、足場をかけて防水のやり直しをしなければいけませんが、ほとんどの住宅で放置されています。足場代も数十万円プラスでかかってしまいますしね。


 そうなると外壁面からの雨漏りで部材が腐り始めたり、水を吸った木や断熱材にカビが生えたりします。カビはアレルギー体質の家族の天敵なので、避けたいところですね。


 施工事例を見学させてもらって、我が家でも採用しましたが、実際に自分達で施工したのは初めての事例なので、実のところ我が家は実験台です。


 他の建築材料たちも初挑戦の物がたくさん有るので実験棟ですね。会社は私に何らかの補助をしてくれても良いのですよ(>_<)


 おっと、心の声が漏れ出してしまった。


 築5年になりますが、今のところ目立ったクラックや、剥落はくらくなど不具合は有りません。


 素材の質感はザラザラとツルツルの間位のツルツルより。素材の特徴的に表面はでこぼこします。漆喰しっくい仕上げのように平らにはなりません。


 100年以上保つ家を目指して設計しているので、私が自宅に取り入れた建築材料は、全て高耐久もしくは交換などメンテナンス性が容易なものを選びました。


 そうなると全ての建築材料が1〜3割高くなります。


 で・す・が!!


 トータル金額で考えてみましょう!!


 外壁1つとっても最低限20年に1度メンテナンスをする。


 30年経つ頃には高耐久の物との価格差は逆転しています。


 それ以降は圧倒的に、初期費用が高いものの方が逆に住宅にかかる総費用は安くなっていきます。


 こういった考え方で材料選びをしていくのはいかがでしょうか??


 何せ住宅にかかるお金は数千万円!!使い捨てにするのはもったいない!! 


◇◇◇


より多くの方に、現在の住宅の現実を知っていただきたいと思っております。よろしければ、♡や☆の評価を是非お願いいたします。



 

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