第43話

啜り泣く父親をみて、アレキサンダー達は必ず捕まえようとあらためておもった。

「よろしければ秋一くんの部屋をみせてもらえませんか?」

「ああ!あいつを唆したやつを捕まえるきっかけになるなら喜んでみせるぜ!」

秋一君の部屋を開けると綺麗に整頓されていて多種多様な本がおいてあった!

アレキサンダー達はいろいろ本を調べてみたが植物や武道についてマインドを強化する方法や死者蘇生の本などがおいてあった。

そのほかにも脳を活性化する方法など体を1から作る方法などの本もあった。

「これなんでしょう?」

そこには柄の入った蓋のついていない木の箱があった。

「これは秘密箱だね!」

「秘密箱?」

「中に物をしまえる知育玩具のひとつさ!」

「まってね!これをこうしてこうそしてこうだ!」

ズズズ

「ね!空いたでしょ?」

「あっ!なかになにかはいってます!」

そこには手紙がはいっていた!

「よんでみるぞ!遺書この手紙はなかなかみつからないようにしてたんだけど、ついにみつかっちゃったね!父さんかな?それとも警察の人?どっちでもいいけど父さんに伝えてくれないかな?僕の気持ちとなにがあったのかを母さんが死んだから僕の中での支えが一つ消えた気がした。毎日不安定になりそうなのを無理やりこの秘密箱みたいにはめこんでた!そんな情緒不安定な僕を社会は受け入れてくれなかったよ!だから家ではその姿を見せないようにした!ほんのちょっぴりだけ父さんにも愛想尽かされる気がしたから。でもある日僕を虐げる社会達は僕の母さんの形見を川になげすてた。その時何かが弾けたんだ。僕を押さえつけていた鎖というのか檻を破壊した。そしていつもはなしかけていた花が死んだ。僕は止まることのできない暴走列車だった!爆弾を積んだね!乗客も乗ってないのが寂しいから明日社会を迎えにいくよ!この錠剤とともにね!これの後きっと僕は何も覚えてない人形に成り果てるけど、最後に父さん愛してる。僕は母さんのところにはいけないけれど、父さんは僕を気にしないで母さんに会いに行ってあげてね!世界一の親不孝より」

「秋一君はしっていたんだ!心身喪失状態になるのを!」

「私の責任だ!私の学園でここまでおもいつめてたなんて!」

「この手紙だけでも優しい少年なのは丸わかりです!」

「とりあえずこの手紙はお父さんにわたそう!」

「秋一君のお父さん実は手紙というか遺書をみつけたんです!」

「何?見せてくれ」

そしてお父さんは手紙を読むと膝から崩れ落ちた。そして泣きながら

「すまない。今日は1人にしてくれ」

といってアレキサンダー達は家を出た。

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