第42話

「事件当時の状況について教えてもらえる??」

すると1人の体格のいい坊主の青年が答えた。

「あれは、マインドコントロール講義の時でした。マインドコントロールにリアリティを与えるため覆面を被り、マインドで映像拷問を行い、スプラッタ映画を何度もみせて、スプラッタを印象づけます!そしてわずかに切り傷を加えてチェンソーの音を聴かせて尋問を行います。すると従順になりました。ですが1人の生徒がプランにない家族のことをあとでさらうなどとつけてしまい、田中は隠し持っていた錠剤を飲み暴走して家族で脅した生徒1人と教員1人を暴行し、重症を負わせました。

「結構えげつないことやってんだね!わかったありがとう!」

「次に事件前の田中光くんについて教えてもらえる?」

すると七、三フェードの白い歯の青年が答えた。

「はい!自分は田中光とよくジム行っていたんですが、やつは許すまじ、ステロイドを使い出していたんで殴りました。筋肉にあるまじきだと!そしたらやつは「今にみてろ!薬の力を思い知らせてやる」といい怪しい連中のところに入り浸るようになったんです!

その名は風の噂で聞いたんですがQ-PIT!水色の髪の幹部の男からかっていたらしいです。その錠剤を」

「なるほどね!やっぱり犯人は水色の髪の男ソラでまちがいないようだね!しかも幹部なんてこれは大捕物になりそうだよ!ありがとう!」

「さて次は皆川秋一君の家にいこうか!」

「彼はいじめられていて、不登校で友達はいないと思います!家族に話聞くのが1番でしょう!」

「先に事件当時の状況を説明しておく。彼は人の集まる昼休みに登校時フードを被り俯いた状態であらわれ独り言をぶつぶついっていた。そして錠剤をのみマインドを発動させて、魔獣に変身しいじめっ子に突進そしてエネルギー弾を出し周辺の生徒にも危害を加えた。それをわたしがとめたというわけだ。彼の変身した魔獣がかっていた猫に似ていたことからかっていた猫の死去が犯行の原因とみられる。唯一の友達だったみたいだからな!」

「わかった!それを踏まえて話にいくか!」

皆川家

そこはあちこちに穴が空いていてお世辞にも一般とは言い難い家だった。

コンコン

「すみませーん警察のものなんですが皆川秋一君のご両親はいらっしゃいますか?」

「あー?ポリがなんのようだ?」

そこには一升瓶を片手にもち、タンクトップ短パンの無償髭の男があらわれた。

「あのあなた皆川秋一くんのおとうさんですか?」

「ああ、」

男は短くこたえた。

「事件前の皆川秋一君の状態について教えていただきたいんですが」

「あいつは俺からみても優しい男だった死別しちまったあいつの母親俺の妻だな!が、病気になった時も代わりに家事を手伝ったり花を花をつんできて母親に渡したりもしていた。だが母親が死んで戦勝林学校に通ったころから家では滅多に見せないんだが親の俺にはわかっちまう。暗い顔をしていたんだ。だが相変わらずの笑顔で飯作るあいつをみてたら深くは聞かなかったよ!それが間違いだった!あの事件だ!そんなにも思い詰めてたのかと、俺が話を聞けば何か変わったんじゃないかと毎日かんがえてる!本当にあいつは悪いやつなんかじゃねーんだ!あいつは世界一優しいこころをもった俺らの宝なんだよ!

でもきっとあいつは俺を恨んでる何で助けてくれなかったのかと、きっとそう思ってるはずだ!俺は父親しっかくだ!すまねぇ春子!すまねぇ秋一」

父親は啜り泣いていた。

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