第22話
「レミリアちゃん!魔法使いは使い魔を連れてくのが習わしになってるんだけどどうする?連れてない魔法使いもいるけど」
「使い魔ですか?欲しいです!どんなのがいるんですか?」
「例えばだけどヨミおいで!」
「ムアー」
そこには耳に六芒星のピアスをつけた獏が現れた。
「この子は私の使い魔で幻惑魔法とかやる時一緒にやってくれる可愛いやつさ!名前はヨミ」
「あー可愛いですねー!魔法も使えるんだすごい!!」
「使い魔は家族さ!自分の命と同じくらい大事にできる人にしか私は売らない!レミリアちゃんなら大丈夫そうだね!さぁこの子達から選んで!」
そこには多種多様な動物がいた火を吹くコウモリや真珠のついたぶた。狼のような犬や二つ首のトカゲや氷の羽をつけたペンギンなど本当に多種多様だった。
「うーんどの子にしようかなぁ!どの子も可愛いなぁ!」
「確かにこれは迷うわね!」
「にゃー」
すると1匹の猫が翼で空をとんでハート型のしっぽでレミリアの前にハートを描いた。
「その子は天使猫だね!その子にハートを書かれたものは幸運になるといわれてるよ!珍しいね!この子は誰にも懐かなかったんだけど!」
「きっとレミリアの居心地の良さに気付いたのね!」
「私この子にします!この子の目を見た時覚悟を感じた。きっと険しい冒険になることがわかってるんだ。きてくれる?」
「にゃー」
レミリアの差し出した手に右手を乗せた。
「よろしくね!貴方の名前はミーナ!」
すると嬉しそうにハートを描いた。
「おめでとうレミリアちゃん!ミーナの代金は私からの祝いだ!」
「そんな!いいんですか?実はお金厳しくて有り難く受け取っちゃいます!ありがとうございます!レイさん!」
素直に受け取るレミリアに好感を持った赤嶺
「さて、蘭蘭、レミリアちゃんの買い物もおわったところで、ひとつ頼まれてくれないか?」
赤嶺は一枚かみをわたした。
「うん!2週間ってところだね!また取りにおいで!」
「ありがとう!楽しみにしている!」
「蘭蘭さん!色々ありがとうございました。また日本にくることがあったら絶対寄らせてもらいます!」
「気にしなさんな!まぁまた会えるのは楽しみにしてるよ!レミリアはいい魔法使いになりそうだ。これは私からの祝いアンチイリュージョンマジックの入った鉱石のネックレスだよ!幻覚や幻惑魔法を弾くんだ!」
翡翠色の勾玉のようなネックレスだった。
「ありがとうございます。大切にします!」
「じゃあ蘭蘭またくるよ!」
「本当にありがとうございました。またきます!」
「ありがとうございました!あ!レイ!こればーちゃんからあんた達が店にいること知ってジークさん宛に手紙を渡して欲しいって!」
「わかった!間違いなく渡しておく!」
そうして2人はマジックショップ島田を後にした。
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