夢を見るのも楽じゃない 作:秋月渚
ひどく喉が渇く。
水道から直接飲んでいるはずなのにおさまらないほどの渇き。
いくら飲んでも、渇いていく。
ああ、私の渇きを癒してくれるのは……?
「ねえねえ、知ってる?」
「この街に、吸血鬼が出るんだって」
「でもその吸血鬼は血を飲まないんだって」
「違うよ、飲まないんじゃなくて飲めないんだよ」
「だから人間を襲うことはないらしいよ」
「でも代わりに水を要求されるんだって」
「持ってなかったら離れていくけど、すごい目で睨まれるらしいよ」
「怖いね」
「怖いね」
「「だからあなたも、気を付けてね?」」
頭の中から眠気を追い払うように軽く振る。気が付けば五限の授業が終わっている。数式を見ているとどうしても眠たくなってしまうのだ。あと普通に昼ご飯食べた後の授業はどんな内容であっても眠い。面白くてもまぶたが落ちそうになるから、そういうもんなんだと思ってる。
それにしても、変な夢を見た。
吸血鬼か……。しかも「血を求めない吸血鬼」ねぇ。そもそもそんな存在がいるとして、それは本当に吸血鬼なのか? 吸血鬼っていうより吸水鬼って感じだよな。
……どうして私はこんなに夢のことを真面目に考えているんだろうな。多分そういう話をどこかで耳にしたんだろうけど、意識していない会話まで夢という形で再現してくるなんて随分と手の込んだシステムなんだな。
それはさておき。
別に吸血鬼が実在していようがいまいが、私にとってはあまり関係がない。ああ、そういえば吸血鬼には流水が苦手という設定があった気がするけれど、今回の噂話に何か関係していたり……するわけないな。さて、六限はなんだったかな……。
「ねえ、三組の○○さんの話、聞いた?」
「不登校になってるっていう?」
「違うよ、それは一組の××さんだって」
「え、じゃあその○○さんはなにしたの?」
「この前、夜中に一人で出歩いてたんだって。しかも裸足で」
「え、なにそれ夢遊病、とかいうやつ?」
「さあ?」
「あ、なんだそこまで知ってるわけじゃないんだ」
「当たり前じゃん。私だってこの話昨日聞いたんだし」
「えー、もしかして○○さんがこの前言ってた吸血鬼なんじゃないの?」
「あっはは、まさか!」
随分と、頭が重い。
ここ最近あまり眠れていないからだろうか。
寝ようと思ってベッドに寝転がっても、どうにも目がさえて眠れない。
意識は睡眠を求めているはずなのに、肉体がそれを拒否するような歪な感覚。
重たい頭を手で支えるように押さえながら、私は部屋で一人考え込む。
一体いつから私は眠れなくなってしまったのだろう。
ああ、頭が重い。
「あ、そういえば××さんってさ、いつから不登校なんだっけ」
「あー、なんか友達と肝試しに行ってからじゃなかったっけ」
「なにそれ、近くに心霊スポットとかあったっけ」
「ほら、この学校の近くに山あるじゃん。そこの裏に潰れた精神病院があるんだって」
「へぇ、でも道なくない?」
「だから山を越えるのも含めて肝試しなんだよ、たぶん」
「なるほどね」
「え、じゃあ××さんって呪われたとか?」
「そんな非科学的なことってある?」
「それ言い出したら吸血鬼もナンセンスでしょ」
「それもそっか」
ひどい夢を見た。いや本当にひどい夢だったな。
学校の裏に精神病院があるのは本当だけど、別に潰れてなかったはず。
この前近くを通る用事があったから間違いない。
それにしても、私はこの話をどこで聞いたんだろう。
どうも話している彼女たちが所属しているのは一組でも三組でもなさそうだけど、そうなると三組の私がこの話を聞くには別の教室に入らないといけなくて。
でも休み時間に別のクラスにわざわざ顔を出すほど、私はアクティブじゃない。
いや、夢に整合性を求める意味はないか。
頭の片隅にでも置いておこう。
さて、今日も日課の散歩に出かけようかな。
「ねえ、また吸血鬼が出たんだって!」
「え、あれただの噂じゃなかったの?」
「みたいみたい! 四組にいる私の友達がこの前塾の帰りに道を歩いてたら『水をくれませんか』って言っていきなり肩を掴まれたんだって」
「え、こわ。普通に変質者じゃん」
「でもカーブミラーに映ってなかったんだって」
「よく見てる余裕あったね」
「それ思った」
「なんかうちの学校の制服着てたらしいよ。だからちょっと余裕あったみたい」
「え、じゃあやっぱり○○さんが……?」
「そこまでは知らなーい」
「なーんだ」
気が付くと私は見知らぬ道に立っていた。慌てて辺りを見回すと、人工的な光が少し遠くに見えた。慎重に、でもなるべく足早に向かってみると、そこにあったのは病院だった。
ずきり、と頭が痛む。何か大切なことを忘れているような気がする。
自分の名前はもちろん思い出せる。昨日何をしていたかも思い出せる。
最近の授業で何をやったのかも覚えている。ただ、その内容にどこか違和感を覚えてしまう。使っている文房具や教えている教師、教室の様子にもこれといって不審に感じるところはない。やはりここ最近の寝不足が祟って、疲れてしまっているのだろう。
やはり家に帰らないと……。あれ、家はどっちにあるんだろう?
ああ、相変わらず頭痛がひどい……。
「そういえばさ」
「どしたん?」
「○○さんって今日学校に来てるのかな」
「いや知らんけど。気になるなら三組行ってくれば?」
「いやあんた三組にいたじゃん」
「それ去年の話じゃん」
「え、今年どこにいるのさ」
「最近は四組かな。ほら、三組におっかないのが入ってきちゃったから逃げてきたんだよね」
「あー、あいつかぁ。あいつ怖いよな。寝てばっかだけど確実に見てるし聞いてるし」
「え、じゃあ今の話も聞かれてるんじゃ……」
「きゃー!」
「逃げろ逃げろ!」
「捕まるぞー!」
目が覚めると、すでに時刻は午後六時半を回っていた。薄暮の中、私は教室の中で一人伸びをする。背中や肩から鳴る小気味いい音と開放感に気分を良くしながら、さっきの夢のことを思い返す。
なるほど、あれは生徒じゃなかったのか。そりゃ、妙な情報になるわけだ。
しかし彼らの友達……いったい誰のことだろうか。四組の、と言っていたが……ああ、そういえば「見えるらしい」という噂の人がいたな。確か、樺山、とかいう名前だったと思うけど、あまり詳しくないんだよな。頻繁に空き教室で何かをしているらしいとは聞くけど、何をしているのかは噂にならないんだよな。不思議だ。
しかし噂の出所が彼らなら、多分「吸血鬼」の方は相当な確率でガチなやつだろう。聞こえてきた話の中で残ってる噂は「肝試し後に不登校」と「深夜徘徊」だっけ。正直話題に出てる時点で怪しいけれど、もしかしたらこれはちゃんと確認しといたほうがいいのかもしれないなぁ。
仕方ない、散歩の途中にでも出会ったやつを脅せば情報落とすだろ。
「バレた?」
「バレたかな?」
「バレちゃったかも?」
「「「作戦、だーいせーいこーう!」」」
「ロンリの言った通りだったね」
「こんなに簡単に釣れるなんて」
「耳元で囁くだけの簡単なお仕事」
「耳打ちー!」
「舌打ちー!」
「いや舌打ちじゃないでしょ」
「でもこれで、ロンリが気にしてる子も少しは良くなるのかな?」
「いやー、あれは難しいでしょ。本人が気づいてないもん」
「でも気付いたら気付いたで堕ちそうだよね」
「わかる」
「薄幸の少年」
「顔は良いけど美って付くほどじゃないしなー」
「あれの姉はみんな美人。一番上はあいつと同じくらい怖いけど」
「迷惑かけなかったら怖くないけどな」
「お菓子もらったことある」
「うらやまー」
「へへーん」
ふらふらと、明かりのある所を目指して歩く。
重たい頭のせいで、真っ直ぐ歩くことすら億劫に感じてしまう。時たまガードレールにもたれかかりつつ、ゆっくりと夜道を辿る。
しばらく歩いていると、十字路にさしかかった。よく見ると、道の先には家の近くのコンビニがあることがわかった。
これでようやく知っている道に出られる、という安心感に息を吐きながら、私はコンビニに向けて足を踏み出した。
ひどく喉が渇いている。
昨日も水を手に入れられなかった。
一昨日も一昨々日もその前の日もそのまた前の日も、水を手に入れられなかった。
もう自分自身、喉が渇いているのかすらわからなくなってきている。
今日こそは、今日こそは……。
ああ、目の前に人が……。
とりあえず噂の吸血鬼と徘徊さん(仮称)に会ったときのために、何種類かの飲み物とサンダルを持って家を出る。しかし今日はいくら歩き回っても、いつもならその辺で戯れている奴らがいない。空気が悪い、と言うほどではないがどことなくひりついたものを感じる。
どこを探したものか、辺りを見回すと一軒のコンビニが目に入る。ちょうどいい、と私はホットスナックを買って咥えながら夜の住宅街を行く。
そしてぐるっとコンビニの近くを回ったとき、左手の方から裸足の少女が歩いてくるのが見えた。
「うわ、ほんとにいるんだ、徘徊さん」
「はい、かい……?」
目の前にいる少女の目は虚ろで、私の姿をはっきりと捉えていない。
そんな彼女にサンダルを履かせようとして後ろに目をやったとき、そいつはすでにこちらに手を伸ばしていた。
「っ⁉」
「みず……みず、を……」
なるほど、確かにこれは吸血鬼だろうな、と私は徘徊さんが逃げ出さないようにぎゅっと抱きかかえながら納得する。
ひどく生気のない顔は青白く、口の端から牙が伸びている。そしてざんばらの髪にそこそこ整った顔。そして極めつけにカーブミラーに映らない姿。
きちんとした知識があれば吸血鬼とは言い難いのかもしれないが、「吸血鬼だ」と聞かされて見たならば納得はできる、といった具合の明らかに常軌を逸した様子の少女がこちらに手を伸ばしてきた。
見たところ素早く動くことはできなさそうなので、離れた所から持ってきたペットボトルを転がしてみる。ペットボトルを認識したのか、吸血鬼はゆっくりとかがんで持ち上げ、キャップを捻って口をつけた、と思った瞬間。
ペットボトルの中身だけが地面にこぼれ落ちた。
「飲めない……やっぱり飲めない……! どうして、どうして私の渇きは癒えないの! どうして、どうして……」
「かえら、なきゃ。かえら、なきゃ……」
「……これ、どうするのが正解なんだろうな……」
吸血鬼は狂ったように頭を掻きむしり、腕の中の徘徊さんはずっとぶつぶつと呟いている。割と怖いものには耐性のある私でも正直引いてしまいそうな気味の悪さがあった。
普段よく遭遇するのはもっと「人間じゃない」ものばかりなので容赦なく拳だの木刀だのを振ることができるけれど、今回は明らかに人間、しかも同じ学校の同級生という絶妙な立ち位置の存在なのである。ここで彼女たちのことを無視してしまえば今後の生活でその名前を聞いてしまったときにどこか後ろめたさを感じてしまいそうだし、手を出しても正気に戻ったときに変なことになっていたら面倒だ。
「……とりあえず殴って気絶させたら簡単か?」
「いやいや、さすがにそれはやめといたほうがいいんじゃないかなぁ」
それは唐突だった。
右手の方……つまり私が来た方でも、コンビニがある方でも、目の前の二人が歩いてきた方でもない方向から声が飛んできた。
切れかけた街灯が明滅する道を、誰かが歩いてくる。
気付けば私だけじゃなく、吸血鬼もそちらの方に目を向けていた。
どこか軽やかな足音の主が私たちの近くの街灯の下に立つ。
「なるほどなるほど、論理ちゃんから聞いてはいたけどこうやって見てみると興味深いね。吸血鬼だと思われている餓鬼憑きに、それに惹かれた夢遊病者、それと本物の吸血鬼かな。結構血は薄くなってるから気配としては薄いけど、やっぱり夜だと少し感じるね」
「……!」
「あ、ああ、あああ……」
「かえらなきゃ……」
足音の主は、少女だった。長い髪をバレッタでまとめ、シャツにジーンズといった一般人のような見た目をしている。なんなら私よりも年下に見える。手には何か箱状のものを持っているようだがここからではそれが何か判断できない。
「あはは、驚かせちゃったかな。別にあなたに対して何かしようってわけじゃないから、安心していいよ」
「……脈絡も何もなく現れてかっさらっていくなんて、無茶苦茶な人なんですね」
「そりゃあ、わたしはこれでも姉なので。家族のためなら何でもするのさ」
そう言いながら、少女は箱を開けつつ吸血鬼――いや、餓鬼憑き、だったっけ?――に近づく。そしてそのまま、箱を彼女の前に差し出した。
「食べていいよ」
「――!」
箱だと思っていたもの、それは何ということはない、ただの弁当箱だった。中には白米が詰められていて、まだ炊き立てであるかのように湯気を立てている。
「自覚しているのは『喉が渇いている』だけだったみたいだけど、君に憑いているのは空腹で亡くなった者の霊だからね。いくら飲んでも食べても満たされないよ。だから君には『お供え物』だよ」
「あ…………」
弁当を差し出された少女は、その中身にゆっくりと手を伸ばしてご飯を掴む。そのまま行儀も何もあったもんじゃないという様子でがっつくが、今度は足元に落ちることなく咀嚼して嚥下されていくのが見える。
しばらくして弁当箱の中身が空になったころ、がっついていた少女が急にぐらりと体を揺らす。そしてそのまま前に倒れようとして……。
「よ、っと」
弁当箱の少女によって抱き留められていた。そしてそのまま餓鬼憑きの少女はゆっくりと道路に横たえられて、弁当箱の少女に一通り様子を確認されていた。
「ん、これでひとまずこの子の方は大丈夫。見てみた感じ偶然どっかで引っかけちゃった感じだし、満たされたなら命の心配はないね。まあ衰弱してるのは本当だから入院は必要かもだけど」
「はあ、そんなもんなんですか」
「そんなもんだよ。ああ、お祓いとかそういうのを想像してた?」
「や、自分はたいてい殴ればなんとかなってたんで」
「ま、知能が低いのとか準備が面倒なのは力押しでもいいけどね。やっぱりそういうのって変なところにしわ寄せが行っちゃうこともあるから、お仕事的には避けたいんだよね」
「ふぅん……。あ、そういえばこの子は……って、寝てる?」
「ああ、その子ね。その子はまあ、シンプルに夢遊病だね。ただまあ、こっちの餓鬼憑きの子に引っ張られた感じかなぁ、抜け出しちゃってるっぽいね」
「抜け出してる?」
「うん、魂がね。まあ君はそういう血筋だし触れるから気付かなかったのかもしれないけど、そこにいる子は魂だけの子だよ。そうそう簡単に抜けるものじゃあないけれど、こっちの子に憑いてたやつとなんか関連があったのかもね。まあ憑いてるのはすでに離れてるからこういうこともなくなると思うけど」
「…………」
そういえば、と思い出す。先ほど彼女が言っていた「論理ちゃん」という名前、なんとなく聞き覚えがあると思っていたが、確か「見える」と噂の少女である樺山の下の名前がそれだったはずだ。
つまり目の前で私の腕の中で寝こける少女の様子を確認している年下のような少女は、樺山と親しい人間だということなのだろう。
「ん、そういえば君、わざわざペットボトルを何本も持ち歩いていたみたいだし、よく見ればこの子のサンダルのサイズも大きいね。彼女たちのこと、知ってたの?」
「え、あ、まあ、同じ学校なんだよ。クラス違うけど、なんか、噂話で聞いて」
「ああ、論理ちゃんが言ってた『ちょっとした当て』って君のことだったのか。ちなみに何組か聞いてもいい?」
「え、っと……三組ですけど」
「あ、じゃあ和とは違うクラスなのね」
「なごみ?」
「ああ、うん、わたしの弟。気が付いたら面倒ごとに巻き込まれるような、目の離せない大切な弟。まあ別に覚えてなくていいよ。多分覚えてられないし」
「?」
「ううん、こっちの話。じゃあ、二人ともわたしの方で何とかしとくから、未成年は早く家に帰るんだぞー」
そう言うと、私より頭一つ分以上小さい少女が二人の少女を軽々と抱えて元来た方へと歩いていく。その影が明滅する電灯のせいで見えなくなってから、私は一番大切なことを思い出していた。
「あ、あの人の名前聞いてないじゃん」
数日後。
とある少年と少女が空き教室で弁当を広げて談笑していた。
「そういえばさ、樺山」
「どうしたのかしら、あなたの顔色なら今日もひどいわよ」
「いつもいつも僕の顔色に対するコメントをどうも。一応これでも健康に気を使ってきちんと三食食べて寝ているつもりなんだけどなぁ」
「安心なさい、首から下は割と健康っぽく見えなくもないわ」
「そりゃ学生服着てればよほど酷くない限り普通に見えるんじゃないかな? ……って、そういう話をしたいんじゃなくてさ。この前話した『教室で浮いている子』ってあったじゃん」
「ああ、そういえばそんな話をしていた気がしないわね」
「樺山は僕のことが嫌いなのか……?」
「冗談よ、もちろん覚えているわ。『手品みたいですっげー!』って柄にもなく興奮している様子がとても腹筋に悪かったもの」
「筋トレに貢献できたようでなによりだよ。はぁ……ともかく、その子が昨日ぐらいからかな、普通に授業を受けれるようになってて安心したんだよ」
「自分のことより他人のことで安心できるなんて、随分と自分に余裕があるじゃない。その調子でいなさいな」
「…………どうしよう、皮肉なのか素直に褒められているのかわかんないぞ」
「は?」
「いえなんでもないですハイ。ああ、それとちょっと前から不登校だった一組の××さん、なぜか一晩で栄養失調になって病院に担ぎ込まれたらしいね。まあ、彼女たちが行ったっていう肝試しの病院……というかそこに続く山道かな、少し前に近くを通ったとき怪しい人影がいくつかあったから危ない場所ではあったみたいだけど」
「それは和花さんと一緒に?」
「え、うん。和花姉さんは過保護だから……。僕はもうそんな年じゃないって言ってるのにいつまで経っても小さい子扱いされるんだよね。……あ、そういえば聞いてよ、この前姉さんがさ……」
「変わったこともあるものね……」
今日も、いつもと変わらない日が続いていた。
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