第6話:僕とセフレちゃんとのルーティーン。
で、僕にもし付き合ってくれるような女性がいたら、連れて来てみなさいよ、
って妻に言われていたので、藍ちゃんって言う彼女ができたから
家に連れて来てもいいかって妻に言ったら彼女はめちゃ驚いていた。
まじですか?それは・・・とても信じられないって顔をした。
まさか旦那に彼女ができるなんて思ってなかったんだろう。
「そうなんだ」
って言った後・・・
「連れて来なくていい」
って言われた。
会うと意識するから・・・会わない方がいいって・・・。
その心理は分からなくもない気がする。
藍ちゃんもそうだが、本来、相容れない者どうし、お互いどんな顔して
会えばいいんだか迷うところだろうから・・・。
「じゃ〜連れては来ないけど、認めてくれるんだな?」
「約束だからな・・・妻公認でいいんだな」
「しかたないですね・・・でも家には持ち込まないでくださいね」
条件は満たしたんだからって言うので藍ちゃんは満を持して妻公認の
セフレちゃんになった。
さてこれからは妻ともセフレちゃんとも生活をしていくことになるんだけど
家で藍ちゃんと会うわけにはいかない。
外でデートしてもいいけど、なるべく人には見られたくない。
そこでだ・・・。
僕には妻と一緒になった時、買った中古のマンションがある。
今は一戸建てに住んでるので、マンションは空いた状態。
貸すと家賃の問題や、部屋の中を汚されるので、それが嫌で誰にも貸してない。
時々部屋の空気を入れ替えに行くだけ・・・。
仕事場は一戸建ての一階の倉庫を改造して工房を作ってそこで作業をしている。
だから僕はその空いたマンションで金曜日の夕方から、土曜日、日曜日の夕方まで
藍ちゃんと過ごすってスケジュールになった。
彼女は仕事が終わると週末の金曜日、僕のマンションに来るようになっていた。
と言うか、僕は藍ちゃんを車で毎週末迎えに行っているんだけど。
で日曜の夜また彼女のマンションまで送っていくってパターン。
そのため目立ちすぎるベンツは売って、その変わり小ぶり軽四を一台買った。
週末、藍ちゃんと過ごすことが僕のルーティーン。
藍ちゃんのママどころか僕と藍ちゃんが付き合ってることは知り合いにだって
知られたくない・・・いくら妻公認だからって世間はそうはとらない。
僕も藍ちゃんも白い目で見られる。
本人同士は別にいけないことをしてるって意識はないんだけどね。
純粋な恋愛なんだから・・・。
だから若いセフレちゃんの恋人がいるってことが世間に対する僕の秘密。
ふたりの女を同次元で同時に愛してるって・・・だけど妻に対する愛情はとっくに
思いやりやいたわりに変わっている・・・お互い空気のようなもの。
だから今の僕の愛情は、セフレちゃんのほうを優先してしまう。
やっぱり妻とセフレちゃんを天秤にかけるとセフレちゃんのほうに傾いてしまう。
つづく。
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