第5話:枯れ専女子って、なんじゃらほい?。
うん、ってことで僕に藍ちゃんって親子くらい歳の離れたセフレちゃんが
できてしまった。
で、その藍ちゃんが言ってた。
「私、おじさんしか愛せないんです・・・」
「高岡さんは私のタイプだから・・・」
おじさんしか愛せないって、そんな女いる?ってことがずっと僕の頭に
引っかかっていたんだ。
しかも若い男がダメって・・・。
そう言えば藍ちゃんが言ってたっけ。
会社で何人かの同僚男子に告られたことがあるって・・・。
でも基本、若い男がダメな藍ちゃんは同僚男子からの告白を全部断ってたんだって。
同年齢を受け付けないってのは男女間においての常識的恋愛からは逸脱している。
彼女がなぜ、若い男がダメで、おじさんがいいのか?
僕じゃなきゃいけないのか?
それにはれっきとした理由があった。
そこで僕は試しにパソコンのキーで「おじさんしか愛せない女子」
って打った。
そしたら、出たね!!・・・おじさんしか愛せない女子のことを
世間では「枯れ専女子」って言うんだそう。
たぶん、間違いなく藍ちゃんは枯れ専女子。
自分でははっきりそうだとは言ってないけど、たぶん間違いないと思う。
枯れ専女子って言うのは枯れた男性を恋愛対象としている女性のことを
言うらしい。
自分よりも、うんと歳上のおじさんに惹かれるのが枯れ専女子。
おじさん特有の加齢臭でさえ枯れ専女子からすればいい匂いに変わるらしい。
のちの藍ちゃんが言ってたことなんだけど、おじさんの加齢臭がマストなんだ
そうだ。
加齢臭だよ・・・つうかクサいのがマストなのか?
変わってるわ・・・やっぱり。
多くの女性からモテる男性は30代くらいまでの健康的で若い男性だよね。
普通はね。
でも枯れ専女子からすれば若い男性は眼中になく、おじさんにしかない魅力を
知っているので、おじさんにどっぷりハマっていくんだそうだ。
藍ちゃんとの会話に中に彼女のお爺ちゃんの話がちょっと出てきて
彼女は子供の頃、お爺ちゃんに育てられたって言っていたよな。
さぞかし溺愛されて育ったにちがいない。
その時の体験、記憶が彼女をおじさん好きの女子にしていったのかも。
世の中はまだまだ驚かされることがいっぱいあるね。
この歳まで生きてきて「枯れ専女子」なんて子が存在してるなんてち〜っとも
知らなかったよ。
だから藍ちゃんが以前付き合ってたってた男性も、おじさんだったわけだ。
でも、そのおじさんとはどうなったんだろう?
今、僕と付き合ってるってことは?、そのおじさんとは別れたからだよな?
藍ちゃんの元おじさんについて、もっと詳しく聞いてみたい気もする。
まあ、藍ちゃんが枯れ専なんて性癖だから僕は彼女と付き合うことになったん
だろうけど・・・。
そう言うことを考えると、まさに藍ちゃんは僕のために生まれて来たような
気がする。
つづく。
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