第3章レオナドフ教編
第28話少女からの緊急連絡
「デトナディア」
ドカアアアアアアアン
タンッ
「はい、そこまで。」
城の周辺にある野原で、俺たちは魔法の練習をしていた。とは言っても、実際に魔法を撃ってるよりも周りに影響は出ないから、まるで何もしてないみたいでつまらない…恐らくあの時のゲームと同じ仕組みだろう。
「みなさんにはもう一度魔法を撃ってもらいます。えー、次の魔法は…」
俺たちの魔法練習を指導しているのはフェルトン教授というこのオーガニゼーション内の魔法師団の1人だという。
あ、魔法師団というのが分からないか?魔法師団というのは、ある一定レベルに達したものだけが手に入れることの出来る称号のことだ。
◆
「と、説明は以上!!最後に、名前を呼ぶときはこう呼んでくれ!」
魔法師団 魔法段 13段
「エミリアーツ・モレノ!よろしく。」
◆
なーんてことを言ってたな、確か。
「この魔法は知ってるかな、君たち!」
「
「やば、吸い込まれる!!」
「おっと、大変!」
ビュンッ
「ほっ、、、髪ボサボサなんだけど」
「ごめんなみんな、これをやるのは危険だった。」
「ちゃんとしてよーーー」
「…じゃあこっちはどうかな?」
ギーン
「す、、げえ」
「魔法陣だ。さてここから何を出そうか…」
キーン
「……ん?え、うん?」
「今度は私にも難しかったようだw」
「もーーーーー!!」
「まあまあ、ケラーwゆるしてやれって」
「みんな!今度こそちゃんとやるから注目してくれ。…まあ見ててよ」
「ははっきたぞ!これがテルケニスだ!」
「魔法で、自分を空に浮かべてる…!」
「ちなみに、レビテーションと違う点はちゃんとある。あっちは必ず地面に落ちるまでに制限時間があるが、こっちはない。まさに上位互換だ!」
「今日はこれを習得してもらおう!」
スキル発動
魔法杖自動操作
「やば…杖が光った。」
「ねえええ難しいんだけど!!教えて!グラハム…?」
「どこ行った?」
「ケラー上上!」
「え!?もう成功したの!?」
「ちがああああああう」
「どゆこと?」
「おーすごいな!あの子の名前はなんだ?」
「グラハム・サンダーランドです」
「サンダーランド…?」
「はい!」
「まさかな。」
ドンッ!!!
「いったああああ」
「な!?どうしたんだ、習得できたんだろう!?」
「出来てませんよ…」
デンッッッ
「お?でもそんなことは無いようだぞ?」
「なんですかこれ…レベルアップ?」
「ちっちっちっ、ノンノン。」
「なんかうぜえ!」
「君は魔法段の2段となったんだ。」
「ええ……果てしないな」
「大丈夫だ、ゆっくり上げていくんだみんな!」
「いつか必ず私の13段まで辿り着いてくれ!!!」
「無理だわ。」
◆
ジャー
「はああ、今日は疲れたなぁ。魔法段ってどこで確認するんだっけ」
ピュン
「データベースか!」
魔法段2段の文字がデカデカとデータベースに載っている。
ピーッ!!!
「は!?なんだこの音、」
魔法段の確認のためだけに開いたデータベースだったが、その文字が消えて突然緑だった画面が赤になって、耳にしたくないような高い音が鳴り始めた。
「ねえ!助けて!」
「この声…ミリアか!」
「うん!」
「どうしたの?」
「レオナドフ教のやつらに捕まえられたの!」
「まじか。わかった、今すぐ助けに行く。場所は?」
「レオナドフ教が作った都市、レオナドフ教都、今データベースに現在位置送る、」
「レオナドフ教都…!?てか、なんで魔法使わないんだ?なんかどうにかして抜け出せないか?」
「ゾーン30だよ!!」
「ゾーン、30?」
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