第26話父が作ったおもちゃの王冠

「あああ!!!」


「耐えやがる、、こいつっ!!俺の大滝の方が強いはず!!」


「っううああああああ!」


「くたばれ!!!」


「うわあああああっ!!!」


「…!宮殿の壁が、!やめろー!!!」


「ほう、突っ込んでくるとは」


「お前は後ろに目もついてねえんだなぁ!」


「何!?何故だ、何故落ちていない!」


「それは後からたっぷり話すぞっ!」


    加速レンドラピオ


「首を掴むなっ、何をする、、つもりだ」


「…ちょっとした旅行!」


ビュンッ!


「え、サンダーランド、無理しないで!」


「大丈夫、戻ってくる!!」


「お、落ちる!」


ドカアアアアアアアン!


「…ち、、、いってえ、」


「こんなんで終わるかよボケ!」


ファイアーイフリート!!!


「ぐあああああああっ!」


目の前にあった林が消し飛び、黄色かった砂も焦げて真っ黒になった。


「ふう……これで生きてたら、、多分どうかしてるよ。」


ズサッ


       火龍ッッッッ


「っ!?やっべ!」


ドカアアアアアアアン!


「お前が林を消したんだ。貴様の逃げ場所は黄泉の国だ」


火が追ってくるっ!


「こんなんで終わるかよ!」


「逃げても無駄だ」


「なんだよあいつ、タフすぎ…!!」


スキル発動

魔法のホウキ


「サンダーランドー!!!掴まって!」


「ケラーっ!」


「あっつ、、、!」


ブフォンッ


「行くよ、落ちないようにね!」


「っ…!すげえ、空を自由に!ケラーってこんなこと出来たんだ」


「出来るわよ、それくらい、私を誰だと思ってんのよ」


「てか、前戦った時これ使えば良かったじゃん」


「前は…!だってその、、スルータで痺れてたから」


「ふーん、確かに危ないか」


「不意打ち、しよ」


「考えてることは同じみたいね」




「やつら……どこへ行った?」



「キャノンデビエンド!」

「ソニックブーム!」


ダアアアアアアン


「ぐっ、、、ふっ!」


カキンッ


「え?ソニックブームが効かない?」


「キャノンデビエンドもまったく効いてない…!」


「やはりお前らはすでに限界を迎えているようだな。ここまでの戦いで体力を消耗したのだな」 


「それと、こいつを見たまえ」


「あっ、トニー!!」


「安心しろ、今の魔法の影響は受けていない。」


「その傷はなんだ…!」


「全てこの俺がやった。」


「お前、、、本当にぶっ殺してやる、形も残さない…ぐちゃぐちゃに!」


「サンダーランド…!」


「あああああっ!」


「スキャロップスっ、ビーク!」


ビュンッ


打撃強化スラフストラフ!消えろ!」


「デトナディア!」


ドカアアアアアアアン


「2人、離れて!」


      一騎当千


「あああああああああっ!!!」


キンッ!!!


「斬撃?何だこれ…血が、、ケラー大丈夫っ?」


「う、、、うん。でも、2人が!」


「ケラー、まだトニーは死んじゃいねえ…3人だ!!」


スキル発動

魔法杖自動操作 


レンドラピオ


「全員回収する!」


「馬鹿が!銃撃!」


「危ないよ!」


スキル発動

魔法のホウキ


トンッ


「け、ケラー!ダメだよ、離して!」


「今はダメ、下手に突っ込めば全員死ぬ。」


「じゃあどうやって助けんだ!」


「…っ」




「さあ、撃ち落とすか。銃撃!」


「わあっ!あぶ、ない!」


パンッ


「やばい、ホウキに当たった、落ち、」


ドンッ!


「っはははははは!どうだ、これが俺の力よ!後はあの腐った息子を殺すのみ。時間はかかったが、まあ良い。」


「や、、、、めろ」


「あ?」


「行くな、」


「トニー…もう無駄な抵抗はよせ、お前は負けたんだよ、この俺に。」


「まだ、、まだ!」


「黙れ、」


グシャッ


「やはり、顔を踏むのはすっきりするなぁ!あの腐った王の顔面を思いっきり踏んでやった時は本当にすっきりしたものだよ。」


「やめろ!!!」


「ん?これはこれは、自分から降りてきてくださるとは」


「僕の友達から離れろ。」


「友達ぃ?こいつが?笑わせる、こんなのただのゴミに等しいだろう?こんな雑魚は」


「やめろ!!!友達を悪く言うな。」


「いいだろうっ。こいつの顔面を踏むのは貴様を殺してからでも遅くはない。さあ、おしまいにしようか」


「もう、出し惜しみはしない!」


「こちらも、正々堂々とやってやろう。」


火剣


      草薙剣

「はっ!」


キンッ!


「あちい、、なんだこの剣…」


「火剣は自由に操れる火の剣だ。火を浴びてるのとあまり変わらん!」


ドンッ


「わっ!くっそ!」


「剣術も体術も全て俺の勝ちだ」


「勝つ!僕が勝つ…!」


キンッ


ブンッ


「ああああっ、、!手が、焼ける…」


「無駄だ、貴様のそのおもちゃの王冠も全て焼き尽くしてくれる!」


「おもちゃなんて言うんじゃねえ!!!」


ドンッ!!!


「いってえな…事実だ。俺はただ事実を話しているのだぞ?何をそんな怒ることがある」


「お前がおもちゃなんて言うな、父さんが、父さんが一生懸命作ってくれた宝物を、お前が汚すな!!!」


「泣いたって貴様の父は戻ってこない!この俺様が殺してやったからなぁ!」


「僕は!お前を殺して……ぶっ殺して、新たな英雄となる。この国の皇帝となる!」


「……その座は俺が頂いてやるよ!!!」

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